コメント力を磨く

朝から論文の添削。どういう論文の添削に時間がかかるのか、ということが分かってくる。論文を書く能力とコメントや添削を入れる能力は、当然重なる部分はあるものの、別な部分もかなりあるのではないかと思い始める。岡目八目というか、基本的に自分で書くのと他人の書いたものにコメントを入れる (あるいは自分で発表するのと、他人の発表にコメントを入れるのと) のだと、前者のほうが実力を発揮できない。とはいえ、自分で論文を書く経験がいくらあっても、他人の論文に赤を入れるのは自分で書くのとは違うなと……。

夕方は言語教育勉強会。@wk_kiyoshi くんが

  • Katja Filippova. Multi-Sentence Compression: Finding Shortest Paths in Word Graphs. COLING 2010.

を紹介してくれる。単語のグラフを作って最短経路問題として解くと文書要約になっている、という話はおもしろい。ただ、評価が微妙。これは本当にうまく行くのだろうか……。bigram しか使っていないのでコンテクストもほとんど見られないし (これは以前同じ勉強会で読んだ言語学習者の誤り訂正手法の論文でもそうしていたが)、あまりに弱いベースラインに勝っても意味がないし (実際エラー分析では bigram しか見ていないことによる変な文の例が出ている)。係り受けの情報を使ってやったらもう少しましになるだろうか。

論文紹介のあと、@pavlocat くんによる修士論文中間発表の練習。最近話を聞いていなかったが、タスクも決まってよかった。松本先生が「来年度以降ももう少しやってくれるといいんやけど」とおっしゃっていたが、さすがにそれは…… (汗)

勉強会を論文紹介と進捗報告 (あるいは発表練習) の2本立てにしてから、勉強会の時間は長引くようになったものの、ちゃんと進み具合がみんなで共有できるので、割合これはいいように思う。他の人が言うコメントも参考になるし (博士後期課程の人が言うコメントも的確だし、困ったとき誰に相談に行けばよさそうか、というのも見当がつくようになる)。しばらくこのまま続くといいな〜。