エリートそうでエリートでない少しエリートの留学生

晴れていたので掃除とか洗濯とか。やはり平日にはなかなか家事ができない。来年度以降は通勤時間も長くなるし (1日2-3時間を通勤時間に取られるはず……) 大丈夫なのだろうか……。

しこしこ裁断したり読んだり。通勤時間といえど電車の中なら本を読む時間が増えるので、別にいいか、という気になる。しかし、むしろ毎日本を読む時間を考えると、どう考えてもボトルネックは裁断とスキャンする時間である。手間と元々の値段を考えると、新書や文庫をスキャンするのは非常に不毛な気がしてきた。買ったまま読んでいない専門書を先に取り込むべきか。(しかし分厚かったりなんだりして、スキャンするのが面倒なのである)

「米国製エリートは本当にすごいのか」

米国製エリートは本当にすごいのか?

米国製エリートは本当にすごいのか?

を読んでみたが、あまりおもしろくなかった。タイトルが釣りで、中身は著者の歴史観だったり各国の文化に対する蘊蓄だったり、確かにこれだけ書こうと思うとなかなか大変だろうしすごいなとは思うのだが、それはこの本に期待していた内容ではないし、そういう内容が半分以上だと知っていたら買っていなかったと思う。(Amazon のリビューも「タイトルと内容がかけ離れている」というコメントばかり。それでもいいと感じる人も、これはよくないと感じる人もいて、自分は後者だった)

留学体験記であればそれはそれでよいし、蘊蓄を語りたいのならそれはそれでかまわないのだが、自分の (歴史観に対する) 意見の根拠としてスタンフォードでの授業で教授が発言した内容が引かれていることが多々あり (「スタンフォードの教授が言っていた内容だから正しいでしょ」的な)、どちらにしても中途半端。前半2章のアメリカ留学体験記 (2年間で苦労したところとか) の部分は参考になる点もあったが、論考的なものを書きたいならちゃんと論文を書けばいいと思う。もっとも、こう思わせないようにうまく書くのが手腕なのだろう。自分もこの日記では日常生活の合間に研究の話をときどき書いたりするが、たぶんどちらかの読者の方はどちらかの話題は興味ないだろうし、自分もできていないので、人のことは言えないが……。