オープンキャンパスと東日本大震災の余波

本日はNAIST オープンキャンパス 2011。例年は3月と5月にオープンキャンパス、11月に一般向けの「サイエンスフェスティバル」という活動をしてきたのだが、今年は最近就職活動や大学院選択などが早期化しているため、3月を「受験生向けのオープンキャンパス」、5月を「受験生向け入試説明会」にするようで、受験生向けイベントが前倒しされた感じである。とはいえ、5月も例年のオープンキャンパスと同じく、各研究室を訪問して受験相談や入試説明会を受けたりすることができるので、3月を逃してしまったからもう機会がない、というわけでもないが。

去年の5月のオープンキャンパスではトイレに行く時間もなくひたすらしゃべり続け、喉を痛めた記憶があったが、今年はまだ時期も早いせいか、受験希望者は(研究室ツアーで他の研究室とまとめて訪れてきた人を除いて)両手で数えるくらい、比較的のんびりしたイベントであった。和歌山から来た人に聞いたら、地震の影響で津波警報が出ていて電車が止まっていて、車で電車が動くところまで送ってもらって参加しているということ。西日本にいるとあまり実感が湧かないのだが、テレビをつけると津波の被害がクローズアップされていて、これはひどい、と胸が苦しくなる。

夕方男女共同参画室の方々で集まり、ちょっとお茶。最先端・次世代研究開発支援プログラムのお話を聞いたり。先日「さきがけはポスドクの雇用ができず、最先端はポスドクの雇用ができるので、最先端のほうがよい」と聞いたのだが、調べてみると

Q さきがけタイプでは、博士号を取得した研究者(ポスドク)を雇用することはできますか。
A さきがけでは、ポスドクと研究チームを作ることはできません。提案する個人研究者の個人の独立した研究をサポートする者(研究補助者)としてのポスドクの雇用は可能です。

とあるので、さきがけでもポスドクは雇用できるのだろうが、金額的には1人くらいしか雇えないだろうから、確かに最先端のほうが大規模な研究が推進できそう。あと、枚方や交野、私市といった NAIST の北西に当たる地域からも NAIST に車で20-30分くらいだと聞き、将来どこに住むのがいいのかな、と考えたりなどする。

夜、月曜日から[http://www.ilcc.com/corpus/:title=日本語コーパスのワークショップ]は中止との連絡を受ける。

とりあえず「3日以内に70%の確率でM7級の地震が来る」ということで、1週間は様子見、あとは原発の様子が落ち着き次第福島に一度様子を見に行く、という感じで、しばらく奈良で生活することに。こんな形で慌ただしくはあったが、合流できて一安心。家族でいると落ち着くものである。