夜中じゅう寝返りを打とうとすると「ぐあ!」となって起きる、というのを1時間おきくらいに繰り返す。起き抜けもふとした拍子で身体をひねると痛いので、横に転がりながら布団の外に出る。身体を全く動かさなければ痛くないのだが、いかに人間は腰を中心に生きているか、ということが身にしみる。
まあ、痛いと言っても目が飛び出るくらい痛い訳ではなく、筋膜を痛めたな、という感じで、「長時間のデスクワークや車の運転をする人に多い」という記述を見て納得。確かに8月中旬に兄が来たとき、10月頭の合宿のとき、それぞれ片道1時間以上運転したのだが、運転が終わったら今回痛めているのと同じところがどっしり重かった(そういう意味では先週末奈良まで往復したのがとどめだったのだろうか……)。背骨の右側に鉄の棒が1本縦に入っている感覚、と言えばいいだろうか。実家にいたときこうなった場合は弟に指圧させていた(いま考えるとひどいか?)のだが、最近はないからな〜。
救いは職場の人たちや Twitter でも山のように「大丈夫ですか」という声をかけていただいたので、なんだか一人で痛みに耐えている訳ではないと思えたことだろうか。
オープンキャンパスもちょっと1Fにずっといるのは厳しかったので、@smlyくんに立ち番を代わってもらう。どうもありがとう! 身体が温まってくると痛みはほとんど感じないので、奈良の冬の夜は寒いのがいけないのかなと思った。(そういえば昨日初めて痛みを感じたのも寒い真夜中だった)
昨日は左半身を下にして寝ていて(左側臥位というらしい。心臓や脈の関係で右を下にするより楽らしい)、ほとんど身動きできなかかったので、読みかけだった「スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン」を読み終える。
- 作者: カーマイン・ガロ,外村仁解説,井口耕二
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2010/07/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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本書を読めば、アイデアを上手に売り込むためのテクニックは身につくだろう。しかし、自分のサービス、製品、会社、主義主張に対する情熱がなければ、テクニックなど何の役にもたたない。コミュニケーションの極意は、情熱を心底かたむけられるものを見つけること。そして、見つかるのは「モノ」ではなく、モノが顧客の暮らしをどう改善するのか、であることが多い。
これはとても大事。テクニックがないからプレゼンは苦手、と言う人が多いかもしれないが、プレゼンで一番重要なのは「自信」である。練習を何度もするのも、自分の発表に対する自信をつけるためであり、いくらプレゼンのテクニックがあったとしても、売り込みたいサービスなり製品なり解析手法なりに自信がなければ伝わるものではない(「この手法はまともに動かない」とプレゼンターが思っている手法を使いたいと聴衆が思うだろうか)。
Practice makes perfect. というのは自分がシドニーにいたときに大家さんの Alida から教わった言葉だが、自分が提供する内容に自信をもち、あとは綿密な練習を繰り返すしかなく、学問に王道なし、なのである。ちなみに Apple で去年インターンシップをしたとき、たった10分程度のプレゼンテーションをするのに、そればかりしていたわけではないが、ほとんど1ヶ月準備に費やした(直前の1-2週間はかかりきりだったと思うが)。エンジニアですらここまでプレゼンテーションの練習と仕込みに時間をかけるわけで、エンジニアでなければもっとかけてしかるべきであり(数分のプレゼンで何千万の案件が決まったりするわけで)、結局のところ、練習して成功するためには自信と情熱が必要だ、というのが自分の学んだことであった。
ちなみに研究発表であれば、テクニック的には以前紹介した「理系のための口頭発表術」
理系のための口頭発表術―聴衆を魅了する20の原則 (ブルーバックス)
- 作者: R.H.R.アンホルト,鈴木炎,I.S.リー
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/01/22
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