やりたいことをさせてくれる環境があれば好条件のオファーが来ても動かない

喉の調子はまだ治らない。あ゛〜 (←本当にこんな感じ……) 本当にテンション下がる (喉が痛いと夜も質よく眠れないので)。早いところ復活したいのだが、全然復活しない。寝たら治るかと思って寝ても治らないと余計……

先日買い置きしていた「人事部は見ている」

人事部は見ている。 日経プレミアシリーズ

人事部は見ている。 日経プレミアシリーズ

を斜め読み。大企業の人事部で10年働いた筆者の話、人事部はここを見ているとかなんだとか。なるほどねと思う反面、大学の人事は基本的に自治(教授次第)なので、大学とは違うな〜と思ったり。あと大学の研究室はそれぞれが教授を社長とする中小企業のようなもの(研究科はそういう企業の集合体)なので、そもそも新卒で入社する同期が300人、というのとはかなり勝手が違うだろうし。

支店長とか取締役から上への昇進は、会社への忠誠心だとかフィーリング(社風と合うかどうかとか)だとかが決め手になる、というのはなんか分かるなぁ。確かに数字で分かる方がきれいなんだろうけど、世の中そんなにきれいに分かれていないし、人数少ないところではわざわざ数値化してとりこぼしてしまうものがあるほうが問題。もっとも、大企業になると個々の人を見る余裕がなくなるので、仕方ない面はあるのだろう。

あと、人間、自分のやりたいことをさせてくれる環境を提供してくれる組織には忠誠心を感じて、多少条件がいいくらいのオファーでは動かない、という話は先月出た「スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション

スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション

スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション

にも書いてあったが、至極納得。この本自体はなんだか前著驚異のプレゼンの二番煎じ的な雰囲気で、ジョブズにかこつけていろいろなエピソードをくっつけた本 (まあジョブズのエピソードだけで何冊も分厚い本が書ける方が異常か) だが、可もなく不可もなく。悪い本だとは思わないが、プレゼンの本のほうがおもしろかったなぁ。

自分に取ってはいまの NAIST (松本研) がやりたいことをさせてくる組織で、ここよりいい環境はそうそうないだろう。学生にもスタッフにもここまで自由にいろいろやらせてくれるところ、あるのかな〜。あと自由にやらせるだけでなく、やった内容に関する厳しいツッコミが研究室の中である、というのも重要。中で叩かれておくと外に出たとき困らなくて済む。自由にやらせる、というのは一歩間違えると放置になるのだが、自由にやらせておいてもダメなところはしっかりダメ出しする、というのは大事だと思った。