お昼、前一度行ったことがあるがまつよしへ。前回は釜飯を頼んでみたが、今回は焼き鳥丼と親子丼を頼んでみる。地鶏のたたき丼はカンピロバクターにやられて瀕死になったこともあるので止められた(最近、生牡蠣はノロちゃんの呪いから復活して食べるようになったが)。しかし、焼き鳥丼もおいしい……。待てるなら釜飯、待てないなら丼か?
午後、暑いのでバテて家で読書。「シリコンバレーから将棋を観る」を東大生協で発見したので購入していた。
- 作者: 梅田望夫
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2009/04/24
- メディア: 単行本
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実はプログラミングや研究でも、自分の考えたことを論文にして発表したりソースコードを公開したりするのだが、それよりさらに「将棋の戦法の発明者」の地位は圧倒的に低いと思う。一度指してしまうとそれは既知の戦法になり、みんなが徹底的に研究し尽くして、先手よしもしくは後手よしの結論が出るとみんな指さなくなる、そういう感じ(アメリカの研究スタイルに似ている)。このように、発明した人がほとんど報酬を得られないにもかかわらず、それでも新手を発表する人がいるというのは、確かにエンジニアリングでもなにか参考にできるのかもしれない。こういうふうに、新しいアイデアが消費しつくされる(新手をばんばん発明できる人でも、それで勝てるのは1回だけで、結局ほとんどの勝負に負けるのであればプロとして生きて行かれない)分野において、その状況を保ち続けるにはどうしたらいいのだろう。
「高速道路とけものみち」の例がよく出てくるが、結局なんでも検索すれば手に入る時代には、一定水準まではみんなすぐ来られても、そこから先が大渋滞、そこで生きて行けるのはやはりけものみちを切り開ける能力のある人で、勉強と研究の違いも同じというか、大学院(博士後期課程)から先進んで行けるのは、必ずしも他人の研究をすぐ消化できる(=勉強が得意な)人、というわけじゃないんだろうなぁ。
ついでに
- 作者: 羽生善治
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金出さんは人工知能の研究者ということで、専門家でない人にどういうふうに話せば伝わるのか(今回は相手の理解力が驚異的なので、参考にならないかもしれないが(笑))、もしくはどう言うとどのように理解されるのか、というのが分かって大変参考になる。「機械学習」とか「パターン認識」とか言わずにその概念を説明したり、これはすごいなぁ。羽生名人が人工知能の世界でいまどうなっているのか聞いて「じゃあそれってこういうことですね」と言うのが、水を得た魚のようというか、彼が研究の世界に進んでいたとしてもものすごい成果を残していたであろう、とつくづく思う。
夜は@ARAMAKIさんお勧めのBistro chat noirへ。確かにお料理おいしい〜。お酒もいい。マスターと店員さん(女性)が恋仲なのかどうかが我々の最大の関心事(笑)なのだが、それを詮索するのは野暮ですな。ちょっと遅い時間に行ってしまったので、今度はランチかもっと早い時間に来てみたいな。「パネイラ」のほうが女性客がカウンターに1人で坐っている人、こちらは男性客がカウンターに1人で坐っている人が多かったが、確かになんか分かる。自分が1人で食べに来るならこっちかなぁ〜 (どちらお店もいいところです!)