NAIST 流方丈記

NAIST の教授の公募が出ている。それも4人。

NAIST も開学20年ほどになるので、今年来年と研究室の模様替えが起こるということは、松本先生も今年の年報の巻頭言で書いているが、NAIST では退官される方の研究室をそのまま無条件に残すということはせず、「スクラップアンドビルド」という精神で、ひとまずスクラップ(潰す)してから新しい研究を始める、という方針なので、実際公募がかかっている領域を見ると、今後の NAIST の性格も時代に応じて変わっていくのだろうな。そして、それは正しいと思う。やっぱり情報系はほとんど工学なので、時代の要請に応えるべきであり、必要とされる技術をやる、というのが大事なんだろう。(そういうニーズ自体を掘り起こして行ける人も必要だろうが)

「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」と言うが、そうやってそれぞれの時代で担い手は違えども、前に進んで行くことが重要である。

ひとつよかったなと思うのは、データベースを専門にする研究室が植村先生が数年前退官されてから消えてしまったので、宮崎先生が准教授としてがんばってらっしゃるのだが、やっぱり情報系の大学院なのだからデータベースの研究室は必要だろうと思うし、募集がかかっていて安心。宮崎先生の文章、たとえば"トランザクション処理--概念と技法--"を読むためのページなんかいい味出していると思うのだが、もっとこういう文章書いていただけないだろうか (笑)

そういえば今日は入試のようで受験生らしき人が歩いていた。2009年の研究室年報も刷り上がったので、松本研志望の人は7Fに来て年報を受け取って帰ってください〜