奈良も好きだけど厚木も好きかも

所用で厚木まで。昨日は実家に泊まったので、田無-西武新宿-(徒歩)-小田急新宿-本厚木という感じなのだが、小田急部分が長い。実家から新宿まで急行に乗れば25分なのだが、新宿から厚木までが急行で50分くらいかかる。新宿から所沢まで行っても40分程度なのに、これはけっこうかかるなぁ。

と思って本厚木で降りると、駅前に巨大な SATY が。他にもいろいろお店あるし、図書館も駅から近いし、いろいろ住みやすいのかもなーと思う。

駅からバスで30分。あたしここが地元で、歩いて20分くらいのところに住んでいるんですよ〜、的な人と雑談してみたら、どうもここは普通に鹿や猿が出現する場所らしい。すばらしい。いやあ、こういうところに住みたいんだけどな……。

都会から来る人はこのあたりの田舎っぽさにショックを受けて帰りたくなってしまう人もいるらしいが、もったいないなぁ。でも、ここはぶっちゃけ NAIST 周辺よりさらに田舎だと思う(NAIST は大阪にも京都にも快速とか急行に乗れば電車30-40分で着く)ので、NAIST でも田舎すぎるという人がいる現状を考えると、仕方ないような気はする。

本題はつつがなく終了。帰り際も同じ人に声をかけてもらって「緊張しませんでしたか?」と言われたのだが、全然緊張しなかったかも……。でもこういうのは場数を踏むことが重要で、自分も最初の研究室内発表、最初の学内発表、最初の年次大会、最初の国際会議、どれも全部緊張したし、回数を繰り返せば緊張しなくなっていくのも知っているので、堂々と緊張して向かっている、そういう感じかなぁ。

あと今日話したみなさんから「門外漢の我々に取ってもすごく分かりやすかったのですが、こういうスライドを作る秘訣はなんですか?」と聞かれたりしたのだが、これも場数かな? 研究計画書を書いたり(博士に進学予定の人、在学中の人だったら学振に、当たる当たらないは別にして出すと勉強になる)、未踏(ユース)に出してみたり、研究室内外で話してみたり、いろんなパターンを繰り返すと、これは専門的すぎる、これはざっくりしすぎる、そういうのが段々分かってくるのではないかなと思う。大学の中でだけ(もっというと研究室の中でだけ)やっていると、独りよがりなスライドを作ってしまいがちになるが、相手がたとえば「機械学習」という単語も概念も知らないと仮定してスライドを作るとか、そういうスキルというか「思いやり」とか「想像力」があればいいんじゃないかなと(スキルと言ってしまうと陳腐に聞こえる)。自分もこれまでの先輩方やスタッフの方々のプレゼンテーションを見ると、まだまだ全然足りないな、と思うわけだけど……。

とはいえ、こういうのができるのがアドバンテージになるのは、学生でいろいろやっている人が相対的に少ないからなだけであって、本当は大学院生みんながこういう意識でもってやってくれていたら、これは当たり前のことになるだろうし、そういう世の中のほうがいいんだろうな、とは思う。これは研究がどうのとかデザインセンスがどうのとはあまり関係ないので、他の人はどうしたら喜んでくれるだろうか(内容が分からない話をずっと聞かされるのは苦痛)とか、そういうもっと基本の話なので、みんな気をつければできることだと思う。というわけで、みなさんまだ学生であれば「分かりやすい」スライドが作れるだけで一歩リードですよ! 意識してやってみてください :-)

帰り自分へのご褒美に iPhone を買って帰る。いや、入力メソッド開発者としては、そろそろ買って勉強しておかないといけないかな、と……。使ってみるとやっぱり楽しい。これはなんで日本でそんなに流行らないんだろうな〜。