Apple の広告はけっこう考えられているようだ

先日『iPhone を作った会社』を読んだが、ついでに買ったもう一つの本も読んでみた。

iPodをつくった男 スティーブ・ジョブズの現場介入型ビジネス (アスキー新書 048)

iPodをつくった男 スティーブ・ジョブズの現場介入型ビジネス (アスキー新書 048)

これは Apple という会社に焦点を当てるというよりはスティーブ・ジョブズという人間に焦点を当てた本……と言いたいところだが、どっちもどっちな気がする。こちらの本のほうが「ジョブズのお言葉」とか「これまで Apple が宣伝に用いたフレーズ」とかがたくさん載っていて、どちらか1冊、と言われたらこっちのほうがおもしろいと思う。

Apple のどこがすごいかというと、技術マーケティングというか、こんな技術があるからこういう層をターゲットに売れる、というような売り込み方ではなく、こういう層をターゲットにしたいからこういう技術を開発した、というように目標ドリブンな開発ができるところかなぁ。ソニー任天堂なんかも部分的にはそういう感じだと思うけど、人間の生活や世界観を変えられるのってこういう信念を持った人(会社)だろうし、そういう夢を見させてくれるから熱狂的な人も多いんじゃないかと思った。おこがましい言い方かもしれないが、自分が(ほんの少しでも)世界を変えられる、と信じられるかどうか、それができる人は強いんだろう。(もっとそういう人が増えてほしいと思って自分も地道に活動しています)