若者はなぜ3年で？？？

先日 gutti さんからコメントもらって(新書だったので)読んでみたが、なかなかおもしろい。まずお薦めはこちら

3年で辞めた若者はどこへ行ったのか―アウトサイダーの時代 (ちくま新書)

次点はこちら

若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)

出した時期が前者のほうが後なので、いろいろ指摘をもらったところを反映したのかもしれないが、後者が理論の本だとすると前者が実践の本で、両方読むとバランスがいいのかもしれない。書いてあること「これは違うんじゃ」と思うこともときどきあるが、まあそれを除いてもおもしろい。同じジャンル(?)で違う著者で前言及したことがあるかもしれない

若者はなぜ正社員になれないのか (ちくま新書)

はホントひどかった(時間と金返せ! という感じ)だったが、この2冊は読んでもいいかなと思う。

たとえば「なぜ3年で辞めるのか」のほうは

　彼が面接で「いかに二歳分、他の新人より即戦力になるか」を面接官に熱弁し、納得させることができなければ、彼もまた年功序列の列車からは締め出される可能性が高い（文系博士号など持っていようものならもう絶望的だ）。

とか、高校生の自分がいたら聞かせてやりたいものである(たぶん言っても聞かなかったと思うけど、知って行こうとするのと知らずに行こうとするのとは違うから)。この2冊は(読む前は誤解していたけど) how to 本とか答えを提示してくれる本ではないので、読んだからといってなにか腑に落ちるものでもないのだが、いまの新卒世代なんかが置かれている状況を理解するのには役に立つと思う。(自分なんかは一度も新卒カードを切ることなくこんなところまで来てしまったのではあるが)