オンライン年末調整楽でよい

午前中は第3回学部長意向選挙管理委員会。結局投票もどういう形でやるのがいいのかよく分からないので、複数案を併記して各学科に持ち帰り、最終的には教授会(代議員会)で決めることになる。こうやってすったもんだして決めた学部長意向選挙の結果が、理事長から「総合的・俯瞰的に見て」とか言われて2位や3位の人を指名することになったりすると、荒れるのかも、思ったりする。(少なくとも自分からすると、こんな手間かけて選ばせておいて違う人を任命するなら、そもそも手間かけさせるな、と憤慨するだろう)

週末に国際ワークショップのカメラレディ原稿の締め切りが7件あるので、ひたすら並列でコメントを入れたり英文校正に出したりしまくる。トップカンファレンスだろうと査読なしのワークショップだろうとすることは大体同じなので、あまり効率がよくない気はするのだが、自分のこれまで関わってきた論文で引用数が多い論文は必ずしもトップカンファレンスの論文ではなく(トップカンファレンス論文だからといって、必ずしも他の人がリファーしてくれるわけではない)、ワークショップ論文のことも多々あるし、これまでのポリシーとしては広く浅くやることにしてきたので、これはこれで納得している。

ただそろそろ育児も一段落してきた頃なので、40代の代表作と言えるような研究をしてみたいなとは思っている。たとえると、ホームラン狙いではなくひたすらヒットを打つことを目指してきて、打率は安定して向上してきた(1人出塁だけして終わるのではなく、何人かヒットを続けて打って得点につながるようになってきた)ので、そろそろホームランを打ちたくなってきた、みたいな。

午後は NLP 基礎グループのミーティング。段々夏休みの感じが抜けて研究っぽくなってきた雰囲気。いま実験結果が揃っていれば NAACL/ACL、出つつあればギリギリ ACL 間に合うかどうか、まだなら来年度に入ってから(EMNLP)かなぁ。上に書いたこととも関係するが、ホームランを狙うなら必ずしもできそうなことばかりやるのではなく、何が解くべき問題かというのをじっくり考えるというのもありだと思っている。考えている間しばらく研究業績が出ないし、手を動かしてどんな研究でも実験している方が勉強にはなるので、若手の戦略としてそれが適切かどうかは分からないが……(自分はもう任期なしになっているので、研究テーマの選択については生存者バイアスがある)。

夕方は年末調整。今年から年末調整がオンラインで入力できるようになったので、昨年度までと比べて256倍くらい楽になったのだが、そもそも職場に来ないと入力すべき数値が分からない(紙で配布される)とか、証明書の類は紙で提出しないといけないだとかいうのがあり、差し引きの効用としては64倍楽になったくらいか(それでも、紙に手書きで書かされるのと比較すると、証明書を糊付けしたりするのも含めても1時間もかからなかったので、無茶苦茶ありがたい)。去年も提出期間が無茶苦茶タイト(数日しかなかった)だったが、今年も自分の出勤日2日のうちのどちらかで出さないといけなかったので、ほぼ今日やるしかない、みたいな感じになったのであった。

そういえば、一昨年から iDeCo(個人型確定拠出年金)に加入しているのだが、そのときついでに NISA(少額投資非課税制度)の口座も開設していたのを思い出して、今年から NISA も使っている。iDeCo ほど節税の効果はないようだが、上の子が生まれたときは学資保険に入り、下の子が生まれたときは個人年金に入ったが、もう生命保険料の控除は満額になってしまったので……。准教授で着任したときの生活水準で固定して、それ以降の給料が増えた分は(生活水準を一度上げると下げるのが難しいので)貯金も含めて分散して保持しようと思っているのである。ただ、妻がフルタイムで働くようになるまでは何かと入り用になる可能性があるので、ある程度は現金での保有および現金化ができる形で保有しておかないと、とは思っている。