グループで見ると違いが見えてくる

今日もまだ肩が治っていないので、上の子を土曜保育に連れて行き、自分は下の子の面倒を見る。子ども1人だけだと片手ワンオペでも特に問題ない。子ども1人につき手が1本必要な感じ。

午前中、下の子が寝ている隙に B3 の機械学習の評価と入力を全て終わらせる。中間試験の形式を、カンニングを防ぐために時間を短くして(例年の半分)オンラインで実施したのだが、それでもほとんど全ての問題を解いている学生も数人いたりして、びっくりする(平均的には大問4問中2.5問)。成績の分布を見てみると、昨年までとほぼ同じになっていて、オンラインでも普通に評価できるものだな、と思ったりする。ただこのやり方だと試験問題と正解(今回は点数を学生にフィードバックしている)が学生に渡ってしまうため、毎年完全に問題を作り替えないと過去問を持っている学生と持っていない学生の不平等が発生する、という注意点がある。

着任当初は過去問ネットワークよく分かっていなかったので、2年目と3年目は失敗したなあ、と今でも思っていて、4年目以降は問題と採点結果をともに返却しないことにして問題の使い回しを可能にした上で、毎年4問中1-2問は新しい問題を入れる(学生本人に返却しなくても、試験直後に問題を再構成すれば問題自体は復元できてしまうので)、ということで作問・採点にかかる手間を減らしていた。今年から来年にかけては問題を全部入れ替えることにしたので、オンライン試験でもいいか、という判断になったわけだが、対面試験にこだわる教員の気持ちも分からないでもない(今年をオンライン試験にするのは、今年の試験の出題と採点だけに閉じた話ではなく、来年度以降の試験の出題と採点にも影響を与える)。

午後もうまいこと下の子が2時間ほど寝てくれたので、その間に大学院の自然言語処理の採点をする。グループワークなので評価が難しいのだが、機械学習の最終課題でグループの構成員ごとに提出された資料に基づいて別の点数をつけたら質問が来たので、大学院の授業の方はグループ全体で基本的に同じ点数にした。機械学習の課題の方は、出してきた提出物がグループ内でも結構違ったことに起因するのだが、こちらの最終課題はみんな同じものを出して来ているので、特に問題なかった(一応グループ全員の提出物を全部同時に開き、目 diff して評価をつけている)。

こちらの授業、2年前は留学生たちがとてつもなく優秀だな、さすが爆留学、という印象だったが、今年は新型コロナウイルスの影響なのかどうなのか、留学生が優秀であるという印象は特になかった(全ての課題で満点になった留学生もいるのだが)。優秀な留学生に本学に来てもらって、博士後期課程に進学してもらってガンガン研究してもらう、というのが継続的な研究をする一つの方向性かと思っていたのだが、時代性もあってなかなか難しい。最初から博士後期課程に進学してくれるならいいのだが、博士前期課程だと年による変動が激しいし、小さい大学院である本学では難しそう。