朝は1時間ほど論文誌の原稿の添削をして、さらに1時間ほどメール処理をする。すぐに終わることが分かっている添削はすぐに取り掛かれるのだが、時間のかかることが分かっている原稿に手をつけるのはかなり集中した時間が必要で、延ばし延ばしになりがちである。
午前中から午後にかけては昼休み30分を挟んで4時間ずっと進捗報告を聞く。週末には計算機が止まっていたので軽く終わるかなと思っていたが、そうでもなかった。
5限の津田塾の授業の合間に課題の採点をする。毎週(1人2分で処理しても)1時間強かかるのだが、対面授業ができていない分これくらいはしたほうがいいかなと思って。授業としては Zoom に YouTube 等の動画を挟んでやるスタイルに慣れてきた(対面授業とほとんど変わらない)ので、自分的にはずっとこのオンライン授業でいいと思う。
大学教員からは授業の準備が大変になった(ので学生から授業料返せと言う声もあるがとんでもない)、という声も聞こえるが、そもそも自分は首都大に着任した当初1コマ90分の授業の準備に10時間かかっていたし、「去年までとやり方が違うので準備に時間がかかる」ということで、新規の授業を立ち上げるのと同じくらいのエフォートがかかるというだけの話ではないかな。まあ、普通は新規の授業は年に1コマくらいずつしか増えないのに対し、複数コマを持っている人はそれが一気にかかってくるので大変、というのは分かるが……。
授業の準備の手間については、今後も使えるような形で整備しておけばトータルでは効率が上がるし(対面授業で自分の講義ビデオを流してもいいと思うし、対面で流すのに抵抗があるなら予習または復習の資料に指定すれば再利用できるし)、悪い話ではないのではないかな。自分も2018年に YouTube 講義の準備と収録はそこそこ時間がかかったが、こういう状況ではとても役に立っている、Google Colab でブラウザさえあれば演習できるようにしておいたのも、同様に役に立つ。どちらも、こういうこともあろうかと、平時から時間を使って準備しておいたのである(最近は、再利用できないものには極力時間をかけないことにしているので)。