はこだてで未来について考える

今日は PACLIC 参加のために公立はこだて未来大へ。会津大と未来大は機会があれば行ってみたい大学の2つであったが、ここまで来るのは初めてである。学会の用意するシャトルバスで来ることもできたのだが、基調講演の司会を頼まれていたので路線バスで早めに現地入り。綺麗な建物。朝はセブンイレブンでザンギ棒というのが(北海道限定で)売っていたので買ったのだが、これは唐揚げ棒とは違うのか……?

はこだて未来大、中は近未来的な感じでとてもいいキャンパスである。うちもこういうキャンパスだといいのだが、数年前に新しくできた建物も、そうはなっていない。

基調講演は松本先生による Parsing Complex Sentences というタイトルで、自分が松本研にいたときに見ていた並列句の解析の話と、その後の発展について聞く。自分が松本研にいる間は構文解析の研究は結局しなかったのだが、最近になって構文解析の研究をしているので、このタイミングでこういう話を聞くことができてよかった。もう少し構文解析について詳しくなりたいのだが、多分松本先生とは関心が違いそう。

午前中は共著の発表がある機械翻訳のセッションに出る。PACLIC は言語学系と自然言語処理系とでセッションを分けるのではなく、意図的に両者が交流できるように1つのセッションに両方を混ぜることにしているそうなのだが、それでも数としては自然言語処理の論文の方が多いので、どうしても自然言語処理だけのセッションができてしまうのは避けられない場合もある。とはいえ、このセッションで完全に NLP なのはうちの発表だけで、残り2件は NLP ではあるものの分析がメインのものなので、ちょうどよい感じだったかもしれない。

お昼はやきとり弁当というのを食べたのだが、今日は鳥づくしである。

午後は1つ目のセッションは聞くことができたのだが、2つ目のセッションは土日のバスのタイムテーブルの関係で途中で帰らざるを得ず、早退させてもらう。たまたまお茶大勢と一緒になったので、バスの道中は色々話ができて退屈しなかった。自然言語処理が学べる研究室みたいな記事の話をしたりする。お昼休みにも JAIST の話をお伺いしたりしたが、いまはどこも受験希望者が殺到していて大変そう。うちの研究室も夏季入試で大学院入試は定員に達したので冬季入試は受験できないし、来年度の夏季入試は NAIST 松本研はもうないし、どうなるんだろうなぁ。

帰り道、リムジンバスまで少しだけ時間があったので函館市北方民族資料館に行ってみる。「ゴールデンカムイ」を見てアイヌの民俗風習に興味が出たのであるが、アイヌ語の話がもっとあるのかと思いきや、アイヌ語に関する資料はほとんどなかった。あと20歳くらいから人が殺し合いをしたりする漫画がめっきり楽しめなくなり、「ゴールデンカムイ」もそんなにおもしろいとは思わなかった(「進撃の巨人」も)し、そういう漫画を読んだり見たりしている間は少し性格が変わっている感じがあるので、若いときと感受性が違うなと思ったりする。

夕方はラッキーピエロでチャイニーズチキンバーガーを食べる。気がついたら朝から晩まで鶏肉のオンパレードであった。帰りの飛行機も行きと同様に30分ほど遅れ、帰宅したら23時半でぐったり。北海道、違いようでいて遠かった。