卒論をどこまで指導するべきか

朝3時半から3時間半、授業資料作成。新規の90分の授業にかかる準備時間、だいたい3時間から3時間半で安定。来年は授業資料をゼロから作る必要がなくなるので、事業資料作成以外のところに時間が使えるようになるが、練習問題の分量とやり方を来年は少し変えたい。現在は授業の進め方の問題で、課題を出すだけでフィードバックしていないので、これ毎回解説をするようにしたい。(今回は期末試験の前の週で、全体の復習をかねてまとめて解説しようと思っているのだが)

午前中は日野キャンパスでパターン認識機械学習の授業。どうもこの授業はいつも時間が足りず、雑談にあまり時間が使えない印象。まあ、B3 後期の専門科目は雑談をするより専門の話をもっとしてほしい、と思っている学生が多いだろうし、妥当なのかもしれないが……。

午後は南大沢に移動してデータ構造とアルゴリズムの授業。年明け1月4日が仕事始めかつ初授業で、年末年始のうちに授業資料を作らなければならないという問題はあるのだが、ひとまず年内は終わったので一安心。

夕方は他研究室の修士論文の副査のお仕事で、2,000字程度の概要に対してひたすら見てコメントを返していく。一つ一つは15分程度なのだが、全部で4研究室の合計十数人を見ないといけないので、結局3時間くらいかかる。うちの研究室の M2 が8人いて、主査を入れて審査委員を3人つけるので、負担的には16人ぶんまでは見る義務があると思っていて、それからすると負担は相対的に少ないので、むしろ他の先生方に感謝である(今年は修士論文を提出する学生がいない先生方も、審査には協力していただいているので)。

うちのコース(学域)の修士論文に関しては、着任直後はどうかと思う論文もままあったのだが、ここ数年はどの研究室の論文もそれなりのクオリティ(任意の修士論文を、査読付き和文誌の査読者として受け取っても、ちゃんと査読できるレベル)で、質の向上がめざましい。先輩の修士論文を参考にするので、継続的にコメントをすると少しずつよくなるということと、B4 のころから特別研究発表会でアドバイスをしたり、半年に1回公開期末評価でコメントをしたりしているのが、効果あるのだと思う。通信系の学生など、全然研究内容を見ない学生たちの修士論文のクオリティがどうなっているのかは知らないが……(特別研究発表会の予稿集を見ると、学部教育にはまだまだ課題があると認識しているが、学部で就職する学生に対してどこまで研究的なエネルギーをかけるべきか、議論がありそう)。