歴史的使命を果たしどうするか

朝は大阪大学から Chu さんが遊びにきてくれたので、うちの機械翻訳グループで歓迎する。関西に機械翻訳の研究をしている人が多いが、関東でも何かできるといいのかな。一時期関東 MT という機械翻訳の勉強会が立ち上がったが、ニューラル機械翻訳の登場と産業翻訳界の橋渡しの場所を提供するという歴史的使命を終えたのではという議論があったまま、立ち消えになっているのであった。産業翻訳界の人に向けては研究のディスカッションをする場所が必要なわけではないので、ニューラル機械翻訳の演習も含めたチュートリアルがあればいいのに対し、研究的には関西 MT のようなディスカッションをする場所がほしい、ということである(ニューラル機械翻訳チュートリアルについては、自分も高校生向けに作ってみたりしている)。

午後はメール処理を挟みつつ研究室でオフィスアワー。オフィスアワー制度、割とうまく回っている気がする。長時間やるべきディスカッションと、単に確認だけすべきことと分かれているからかな。結局ここでしっかりディスカッションできるかどうかがいい研究になるかどうかの分水嶺で、解釈も含めてあーだこーだ時間を使えるのが、後に残る研究なんだと思う。

あと論文誌の査読をする。国内学会のものはあまり最近は引き受けていないのだが、8-9月と2-3月に来るものに関しては、さすがに断るのはしのびない、ということで受けているのである(査読の依頼を断る場合にも、この時期に依頼されたものは引き受ける可能性がある、とお返事している)。