午前中はメール処理。週末に大学のネットワークが止まっていた影響で、遅配があったりする。
お昼過ぎは共同研究のミーティング。かれこれ足かけ4年ほどお世話になった共同研究だが、今年度で一度クローズになるので、少し昔を振り返ったりする。研究費をいただくだけでなく、学生の指導も一部やっていただいていたので、大変ありがたかったのだが、さすがにこちらから提供しているベネフィットが研究費(と、かけていただいている時間)に見合っていなかったと思うので、クローズやむなしという感じである。
本当は、せっかく博士号を持っている方々としっかり組んで共同研究するなら、もっと「研究」にしたいと思っているのだが、そのようにしようと思うと、数週間程度のインターンシップと組み合わせる形でないと難しいように思う。あるいは、学生は2年間やる前提で、研究の早いうちに、先方のグループに学生が一度見学なりなんなりに行くようにした方がいい気がする。大学に来ていただくスタイルだと、教員は楽なのだが、どうも学生と企業との距離感が縮まないのである。(大学に来ていただくとして、大学周辺で食事を一度するのでも、違うのかもしれないが)
最大の問題は、学生が就職先として考えるような企業と、共同研究先の企業とが若干違っていることなのだと思うが、そもそも学生が就職先に思い浮かべるような企業だと、中に自然言語処理の研究をしている人がいるので、わざわざ大学と組んでやる必要がないことが多いからな〜。(あと、うちの研究室はまだそういう大企業の共同研究先として考えていただけるような歴史も実績もない、ということもあるが)
あと、共同研究は担当する学生に多様性があるので、その見極めも難しい。能力というよりは企業あるいは教員との相性なのだが、意欲では相性が分からない(まだ、研究能力を見る方が無難)のである。大学での研究なら成果が微妙でもいいのだが、企業との共同研究だと何がしかは納品しないといけないので、ちょっと制約が強い。結局、一緒に研究をしてみてからでないと相性は分からない、というのが現在までの知見なのだが、どうにか本格的に研究をする前に相性を推定する方法がないものか、と考えている。配属前や出願前に分かれば、お互い適切な距離感が取れると思うのだが……。
午後は進捗報告を聞く。2名。たまたま進捗報告をした内部進学生がゼロだったが、もういっそのこと大学院大学にして、最初からこれくらいの学生数でいいのでは、と思ってしまったり……。(学部生の配属がゼロになるのは問屋が卸さない)