新しい部屋に机を用意する

午前中は推薦書を書いたりする。研究室で研究を頑張ってくれた人たちに対する、ささやかなる恩返しである。修士だと、うちは在学中に国際会議2本または論文誌1本+国際会議1本あればいいと思うのだが(選考の単位ごとに違うので、厳しいところはもっと厳しいだろうし、緩いところはもっと緩いだろうが)、なかなか現実的には難しい。

前者だと B4 のときの研究をしっかり国際会議で発表した上で、修士のときの研究を在学中に形にする必要があり(卒業後だと意味がない)、前者はある程度「これくらいやればなんとかなりそう」というのが分かってきたのだが、後者はまだ勘所が分かっていない。うちの研究室、これまでの実績だと、B4 のときの研究を国際会議で発表した人は、その後の研究を国際会議に通して修士を終わることができていない。日本における就職活動(M1後半〜M2前半)と自然言語処理分野の国際会議の投稿時期が重なっているのが最大の原因なのであるが、AAAI のように9月に投稿できる国際会議もあるので、就職活動の時期だけが問題ではないのである。就職活動をスムーズに終えた人であれば、9月までになんとか2本目の国際会議に投稿できるか、あるいは同じ時期に論文誌に投稿できるようにしておきたいと思っている。

お昼にメール処理を挟んで午後は進捗報告を聞く。最初から予定していた人と、飛び込みの人。数が少ないので時間を取れるのはいいのだが、1件あたりの時間が長いことにはそんなに意味はなく、同じ時間を使うなら回数を増やした方がいいのでは、と思ったりする(1時間を1回やるより30分を2回の方がいいのでは、ということ)。

今日は間接経費で購入した机が届いた。新年度には部屋が増える(現在の1.5倍になる)ので、それに合わせて買ったのだが、まだ部屋がないので自分の居室に置いてみたり。物理的なスペース(や研究費)がどれくらいあればいいか、ということは助教のときは全く意識しなかったが、スペースは大事……。NAIST 松本先生は「部屋は結局なんとかなるから全員受け入れればいい」とおっしゃっていて、本当かなぁと思っていたのだが、それはスタッフが十分いる場合の話で、教員が1人しかいない場合は、物理的スペースの限界や指導能力の限界を考えないといけない、と思ったりする。

ちなみに、現在は学生室80平方メートルに対し学生数が25人いて、1人あたりの面積は3.2平方メートルで、1坪というのはかなり狭い(これはゼミスペース等を含まないので1人あたり占有できるスペースは実質1.6平方メートルくらい)。スペースから逆算する適正な学生数は12人くらい。これが120平方メートルになったところで、スペースから逆算する適正な学生数は18人くらいで、現在の学生数でもオーバーしていることは間違いないのだが……。