2年後にどんな仕事をしているか

午前中はパターン認識機械学習の授業の2回目。2年目なので何をどう喋ればいいかは分かってきているつもりだが、なぜか去年と比較して若干進度が遅い。去年の方がたくさん脱線していた気がするのだが、何が違うんだろうか。

昼休みの前半は学会の仕事で Skype ミーティング。時間が厳しかったのだが、特に問題なく開催できてよかった。

昼休みの後半は B3 への研究室公開。研究室公開は4回目だが、何を伝えればいいのかよく分かっていない。松本先生が毎年全体に向けてはやる気のない研究室紹介をやっていたのを思い出す(個別に来た人には全員と面談し、かなり話すのだが)。自分も最近は同様の結論に達しつつあり、宣伝した結果うちの研究室の特性を理解しない人に来てもらうようなのはもうやめて、うちの研究室の特長を理解して来てくれるほうがいいのでは(宣伝しなくて人が来ないならそれまでで、人が多くなくていい)、と思ったりしている。とりあえず「こういう人はこちらの研究室がいいのでは」と他研究室を勧めたりしているが、さすがに内部進学の人には自分の研究室のネガティブキャンペーンはしなくていいかな……。

午後は機械翻訳勉強会。研究室公開からの流れで見学するB3の学生がいたが、冗談ではなく英語でやっている(ので、英語がさっぱりの人はうちの研究室には来ない方がいい)のが分かったもらえただろうか。まあ、3つある勉強会のうち、英語でやっているのはこの勉強会だけだが……。(かつ、英語しか分からない人が聞いていないなら、説明は日本語になる)

夕方は企業訪問。[twitter:@sorami]くんとすだちの話をしたりしつつ、徳島の研究所の紹介をしてもらう。数年務めた前職を辞めて無職になってブラブラしていて松本先生のところに遊びに行ったら紹介された、という経緯で就職したと聞き、次の行き先が決まっているのに無職アピールするファッション無職(?)ではなく本当に無職を満喫していたようで、無職力の高さに圧倒される。好きに仕事をしたいなら実力をつけましょう、という話を地で行っていてすごい。

うちも研究室の紹介で就職が決まった学生がこれまで1人いるが(これまでは紹介してもマッチングしなかったケースが大半で、受けて企業にお祈りされたケースと学生が「ここは違う」と受けなかったケースと半々)、松本先生のところにはしょっちゅう企業の方々がリクルーティングに来ていたし、うちの研究室もそうやってふらりと卒業生が遊びに来て仕事を紹介できるような感じにしたいものである。ただ、新卒採用に関しては、採用の有無に関わらず毎年来てくださるような企業でないと、学生からするとあまり就職先として候補に挙がっていなかった気がする。オープンキャンパス等の高校生に向けたイベントでも、まさに受験する高校3年生は実は総数からすると1〜2割しかおらず、大半は高1〜高2だったので、採用活動に関しても、修士の新卒を獲得したいならB4のうちに研究室訪問で話をするほうがプラスに働くのではないかな、と思ったりする(そういえば、そのような形で縁のできた企業に就職した学生もいた)。

まあ、2年先に入社する学生の採用について考える、というのはよほど体力のある企業でないと難しいだろうし、大学側も2年後にうちにぜひ来てほしい、と思うような学生をコンスタントに輩出するような環境でないとわざわざ企業の方に来ていただけないだろうし(学生から外に出ていけばいいだけだけど)、研究室としても学科としても、長期的に首都大の底上げをしていきたい。