センターは基礎学力を測るため

朝、娘の体調不良によりいろいろあって出勤が遅れる。保育園によると、先週は溶連菌や肺炎球菌などいろいろ蔓延していて、休んでいる子が多かったらしい。娘だけではなかったのか……。

午前中は南大沢で国際副専攻委員会。公式アナウンスが出たようだが、システムデザイン学部情報科学科のH31年度入試(現在の高校2年生が相当)から、「グローバル人材育成入試」という AO 入試がスタートする。一般推薦入試や指定校推薦入試はそのままで、英語力が一定以上ある学生に対し、2次試験を免除してセンター試験(と面接と小論文)のみで選抜を行う、というものである。

センター試験を課すと受験生からすると推薦入試のようなメリットはないのだが、理工系は学問の性質上基礎学力がない状態で入ってこられても卒業できないので、2次試験はともかくセンター試験が解ける程度の学力はさすがにほしい。一般推薦や指定校推薦の推薦組には、推薦合格してから勉強しないことがないよう、「事前学習」で(本来普通に受けたら受験すべき科目の)センター試験や2次試験を解いて自己採点させて報告させているのだが、そこで報告を受ける点数から勘案すると、「AO 入試だと英語はともかく基礎学力はどうか」という意見はあるだろうが、従来の推薦よりは(センター試験を課すなら、最低限の)基礎学力については少なくとも保証されるだろうと思うのである。

入学後は AO 入試といえどそれ以外の学生とそこまで違いはないのだが、この入試で入った学生は海外大学で学ぶためのアカデミック英語の授業および半年以上の留学が必修で、情報科学科の推奨カリキュラムでは B3 後期以降に留学することで、主専攻(情報科学科の学士号)以外に副専攻を修了した、という修了証が得られる(ちなみに、留学に伴って留年しなければならなくなった場合は、留年に伴う授業料相当額は補助される制度もある)。新しい情報科学科は「英語、数学、プログラミング」がスローガンだと思っていて、少しずつでもいいから英語による情報発信力がある学生が育っていってほしい。

昼は日野に帰ってきて共同研究のミーティング。開始時間を30分間違えていて、余裕で間に合っているつもりだったが、10分遅刻で大変申し訳ない。今日はあらゆるイベントが遅刻で、社会人としてダメダメな日だ……。

昼休みには計算機室に入って再起動したら止まってしまったサーバの様子を見る。といっても、コンソールを見て止まっていた(一応 SysRq によるコマンドは受け付ける)ので再起動したところ、問題なく立ち上がったので、何が原因か分からなかった。あと、ニューラル勢がさらに増えたので今年も GPU を買い増そうと思っているのだが、今年度からは計算機室にサーバを増やすときは学術情報センターで調整してもらわないといけないことになったので、若干面倒くさい(まあ、電源の管理も含め、遅かれ早かれ必要なことなのだが)。

午後は立川の統計数理研究所に移動してミーティング。こちらの研究も今年度でおしまいだが、そろそろ着地点を考えながら進めていきたい。