新しいことを始めて3年目

最近は妻が仕事の関係で土日も(オンライン)セミナーを受けたりするので、土日のワンオペ度が高まっている。まあ、丸一日ということではなく、1-3時間くらいなので、そこまで負担というわけではないのだが、空けないといけない時間が固定されている、というのは地味に厄介(子どもが2人ともその時間に外に行きたくなっているとは限らないし、下の子は寝ていたりすることもあるし)。

今日は AO 入試のお仕事のために出勤。今年から、一般選抜以外での入学者を増やす、という大学の方針で、募集人員は増えているのだが、まだ高校生や高校の先生方がよく把握していないのかもしれない。多様な学生に来てもらうという趣旨ではあるが、応募が増えなければ募集だけ増やしても意味がないのだが……。

あと、情報科学科として例年と違うのは「科学オリンピック入試」という入試が新設されたことで、未踏人材育成事業(いわゆる未踏)や未踏ジュニアに採択された経験がある人や、情報オリンピックで優秀な成績を収めた人を対象に、面接+口頭試問で合否を判定するのである。もう一つ情報科学科だけが実施している「グローバル人材育成入試」の方は、英語のスコアによる足切りと面接に加えて、口頭試問ではなくセンター試験を受験してもらっていたが、今年は大学共通テストに変わる。両方とも、今年は応募がないかもしれないと心配していた(特に科学オリンピック入試)。

で、一般推薦は増やしてもあまり応募者が増えないなら、科学オリンピック入試の人数を増やしてくれればもっとおもしろい人が入学してくれると思うのだが、どちらもどれくらいの応募があるのか毎年人数が読めないので、難しいところである。あと、せっかく科学オリンピック入試で入学してもらっても、本学のカリキュラム的に結構退屈するのではないかというのも心配していて(専門が始まる時期が遅いし、かつ分量的にもあまり突っ込んだことはやらない)、貴家先生からは「B1 から研究室に来てもらえばいいんじゃないですか」と言われたが、確かにそうかもなーと思ったりもする。毎年編入生みたく3人くらい科学オリンピック入試で入ってくる人がいてくれれば、学科全体である程度受け入れシステムを確立できそうな気がしているが、立ち上げ当初は先が予想できないのでなんとも言えない(ので個別対応になりそう)。

N高の記事を最近読んだのだが、設定した損益分岐点とそれに至るまでに時間がかかったという話で、やはり教育は少し時間がかかってから(3年遅れくらいで)反応が返ってくるものなので、確かになーと思ったりする。グローバル人材育成入試も今回が3回目で、だいたいどういう学生が来るのか分かってきたので、あとは入学した学生がどう育つかを見ながら運用を調整することになるのだろうが、せっかく海外に留学するのを支援する副専攻なのに、この状況下で海外に行けなさそうなのが残念である(都立大で開講される英語の授業を履修することで、留学した扱いにする、という特例になっているようだ)。