大学で学べることをチラ見する

本日は午後から夢ナビライブという高校生向けの学問紹介イベントに行くので、午前中は娘とタコ公園の小川(?)で遊ぶ。

水着は好きだが泳ぐのはそこまで好きではないらしい。服装にイヤにこだわりがある。最近はシャツインはしなくなったようだが、ここ1年くらい、頑なにシャツインしていたし……。

昼から吉祥寺経由で東京ビッグサイトへ。土日休日しか運行していないが、吉祥寺から急行バスが今年運行するようになったのである。しかし行きは2人しか乗っていないし、これ明らかに採算割れしている気がする(高速代金だけでも赤字では)。

東京ビッグサイトに来るのは初めてだが、高校生が歩く向きと逆向きに進むとビッグサイトに到達。まあ、最後まで聞く生徒も少ないだろうと思って予測したのだが、当たったら当たったで微妙。

講師の受付に行くとまず「あちらで受付は済ませましたか?」と高校生向けの受付を案内されたが、これから講義をする教員です、と伝えて講師控え室に案内してもらう。先日も大学受験予備校のパンフレットを渡されそうになったが(あるいは学内で職員の方から学生に間違えられたが)、さすがにそろそろ自分も年齢相応に見られるようにした方がいいのだろうか(来年40歳)。

大学ブースをぐるっと回ると、首都大のブースが圧倒的大人数で、説明員も多いのに聞きにくる生徒も多く、とんでもないことになっている。都内の公立大学ということで人気なんだなぁと思う。女子生徒の数が多く、質問コーナーでもいわゆる文系の先生方に質問が集中しているので、こうやってたくさんの分野を比較検討してうれしいのは、まあ文系主体のイベントのような気もする。理工系の場合、学部だったらどこに行くかでそんなに変わらないだろうし……(ほとんどの学生はそのまま内部進学するだろうから、そこでは大学による特色はあるだろうけど)

講義は高校生向けと聞いていたが、事前に申し込んでいた100人のほとんどが聞きにきていて壮観であった。しかも、半分以上の生徒がちゃんと真剣に聞いている(最前列で寝ている生徒もいたけど)。もう少し高校生向けにアレンジした方がよかったかな、という気もしたが、スーパーサイエンスハイスクールを対象にした模擬授業で、分かりやすい講義だと意欲ある生徒は「なんだ、こんな簡単なことをしているのか」と興味を失ってしまい、逆にチンプンカンプンの講義の方が「なんか分からないけどワクワクするぞ」と勉学意欲をかきたてられる、という話を聞いたことがあるので、まあいいかなと思ったりする。

講義のあとは質問タイムで、誰も来てくれないかと思いきや、高校2年生という女子生徒が来てくれた。人工知能、特に感性工学に興味があるが、文系に行くか理系に行くか迷っている、ということだったので、選択肢を狭めないためには理系に行った方がいいよ、理系から文系に行くのは簡単だけど逆は難しい(というか、制度的にできないことが多い)、という話をしたりする。感性工学というキーワードから 電通大 も見てみたら、とサジェストしたのだが、文系か理系か迷っているなら、総合大学の本学に来るのが一番いいよな、とあとで気がついた(高1高2相手だと、特にうちに来てほしいというのはないし、本人のためになる進路選択ができればいいと思っているが)。実は電通大自然言語処理関係の研究室がかなり多い(人工知能の研究室も多い)ので、文系のことは考えないなら悪くない選択だと思うが……。

自然言語処理は学際的な学問で、言語を扱うけど数理的なモデルも用いる、という立ち位置で、受験生になってすでに文系・理系が分かれているとどうしようもなかったりするので、高1や高2に向けてこうやって自然言語処理について語ることができたのはよかった。

ちなみに首都大の大学案内の学べる学問 INDEX ではこっそりシステムデザイン学部でも「言語科学」「言語学」にマークをしているので、「おっ」と思って調べてくれる人がいるといいな。