ポスターの向きは最初に確かめて

午前中は EMNLP 読み会。ここまで来るともはや意地であるが、来年度はもっと学生が論文紹介に当たる回数を増やしたい。現在は半年で2回くらいなのだが、授業期間は毎月1回当たるくらいが適切な回数だと思う。(全部に自分が出ている時間はないので、学生だけで回してもらう勉強会でやってもらう、という感じだろうが)

お昼は研究室で企業の説明会。来ていただいた方々は前々から存じ上げているのだが、会社としては実は自分も初めてお聞きする内容なので、参加してみたり。助教のとき一緒に研究をしていた学生がインターンシップを経て入社しており、まだ働いているそうだったので、居心地のいい会社なのだろうと思う。このご時世、優秀なエンジニアはどんどん転職していってしまうので、優秀なエンジニアでも転職しない環境というのはどういう環境だろうか?と考えたりする。(博士後期課程まで進学したいと思うような環境のするヒントがあるかなぁ、と)

自分のスキルを上げたいと思って就職する人は、スキルが身に付いたと思ったら辞めそうだし、そもそも入社する段階で違うのかもしれない(あまり辞めようと思っていない人が入ってくる)のかもしれないが、理由は問わずいろんな働き方ができるようにする(いつでも戻ってきていいようにする)、というのは大事かなと思ったりする(博士後期課程に関していうと、社会人になってから戻ってくるとか)。リモートで進捗報告ができるようにしたり、資料を共有するのがデフォルトにしたり、その場にいない人でも同じように参加できるようにするのは、きっとその場にいる人にもプラスだと思う。

午後は言語処理学会年次大会のポスター発表練習。A0横のポスターなのだが、縦で作っていた学生が2名いたりする(汗)ポスターやスライドによる発表って、研究発表という意味ではそこまでウェイトは大きくないと思うのだが(その証拠に、論文は公開してもポスターやスライドは公開しない人が多い)、そこで他の組織の人と議論したり情報交換したりすることには大きな意義があり、研究室の学生は毎年1回は対外発表することにしている。

あと、結局仕事をする段になると、やった手法がいかに優れている(実装の難易度が高い)か、なんてのだけが重要なのではなく、それを相手に合わせて説明できる能力も極めて重要であり、学生のことを考えると教育的にはもっと発表練習をした方がいいのかもな、とも思ったりする。(たとえば、毎日発表練習をするとか)

夕方は進捗報告。発表練習で時間が少なくなってしまい、時間切れ。論文紹介と発表練習と進捗報告の日は別にした方がいいのだろうか。意味的には、一人一人に十分な時間が取れないと意味がない進捗報告だけ別の日にするべきな気がしているが……。進捗報告が長い人を短くするのが正しい対策だが、そもそも最初に進捗報告に使える時間と本人がほしい時間を確認し、短い人から先にやってもらうべきか?(時間に関する公平性を上げたいのである)