二階建て外から来るとけものみち

午前中は定例の大学院教授委員会。うちの大学、大学院組織が学部組織のおまけみたいな感じでくっついているので、大学院として必要な規則がちゃんと明記されていなかったり、学部教授会で審議されたら大学院教授会ではスルーされてしまったり(ほとんどの教員は両方に所属するが、別組織なので本来は両方で審議・承認が必要)、大学院から来る学生にとってはいろいろ未整備なことがあって申し訳なく思う。大学院からはどうしてもうちの研究室に来たいという人以外にはあまりお勧めしておらず、自然言語処理の研究がしたいという学生には、NAIST のように大学院大学として設計されているところをお勧めしているのだが……(内部生は逆に修士まで入れて6年の教育をするようなカリキュラム体系になっているので、そのまま進学してもらった方がいいと思うけど)

お昼休みには国際会議の査読のお仕事。他の査読者の査読結果と、それを読んだ著者のコメントを読んで自分もコメントを書くのだが、数十分あればできるような仕事でもその数十分を確保するのが難しい。 iPadiPhone でできるならまだやりようはあるが、ブラウザでウィンドウを複数開いて見比べたりするのは Mac でないと困難で勤務中しかできず、かといって勤務中は委員会やらミーティングやら対面でないとできない仕事でほぼ埋まってしまうのである。

午後は自然言語処理の応用勉強会の進捗報告。今年度の冬季の入試(博士前期課程)の受験希望者が見学。今年度の冬季の入試を受験したいと問い合わせをすでに3人から受けている(見学は今回が最初)のだが、いよいよ研究室のスペースが足りない。夏季入試での合格者のうち NAIST の第2回入試を受けて受かったのでうちを辞退した学生がいて、結局進学予定者は8人(研究室の内部進学5人と南大沢の電気電子から1人、それ以外の人が2人)だが、博士後期課程の受験希望者もいるのである。

とりあえず研究室に来る日の多い順に座席が割り当たるようにしたいのだが、ただでさえ毎日来ない人は座席がないとますます研究室への足が遠のくので、なんとかしたい(あとから定員を超えて来る人に座席を与えないという考え方もあるが、うちの研究室は最初の3ヶ月の基礎勉強会についていけないとその後ほとんど挽回不能という問題があるので、新入生にはとにかく座席を用意して、毎日研究室に来て課題をやってほしいし、脱落する可能性が高い状態になってしまいそうなら、最初から受け入れるべきではないと思っている)。現在学生室は80m^2で、オフィスでは最低1人あたり6m^2確保すべきと言われていて、これからすると適正人数は13-14人なのだが……。