動かすと動作が分かるとの違い

午前中、1月のハイパー事務処理タイム!かと思いきや、ほとんどの学生が出張に関する書類を出してくれていないので、やれることがない……。月に1-2日しか時間を取らないので、ちゃんと出しておいてほしいのだが、確かに昨日今日の大雪だと学校に来たくないだろうし、仕方ないかー。

その傍ら、原稿執筆。最近は自分が著者として書くことがほとんどないのだが、とにかく毎週何かを書く時間を作らないことには先に進まないので、毎週最低2時間ほど確保して何がしかを執筆することにしたのである。

昼過ぎは機械翻訳勉強会の進捗報告。2人しかいなかったので、すぐ終わる。みんな言語処理学会年次大会の原稿疲れだろうか。そもそも来ているのが年次大会に投稿した2人で、投稿しなかった3人が来ていないので、意味が分からないが……。

午後は大学院の演習のミーティング。前回のミーティング、完全にすっぽかしてしまったので大変申し訳ない(隣の部屋にいたので、呼んでくれればよかったのだが、隣にいるとは思わないか……)。どういうところまで進んでいるかを聞き、最終成果報告会までに何をやるべきかをアドバイス

石川研・貴家研の学生たちに、ウェブマイニング+深層学習をやってもらっているのだが、機械学習部分は(ツールを回すのはいざ知らず、そのオプションの意味を知るのは)厳しいかー、という印象(マイニング部分はサクッとやってくれて、さすが餅は餅屋、と思ったが)。高間研の学生(M1)でも SVM を知らない(聞いたことがない)という話だしなぁ。

ただ、首都大に来た1年目にテキストマイニングの演習をしたときは、もっと惨憺たるものだった(簡単な2値分類器すら、1か月以上動かせないグループがいた)ので、かなり進歩したものだと思う。うちの研究室でも、機械学習の話ができるようになるまで丸2年以上かかったので、そういう素地のない研究室で機械学習の研究をするのは(単に用いるだけだとしても)難しいのであろう。訓練事例をそのまま分類して精度を出すことに(あるいは正解のラベルが素性に入っていたりしても)疑問を持たないとかいう人も、別に珍しくないし。

もう少し学部生のころから機械学習の授業があればよいのになあ、と思い、来年度からは、B3後期の「パターン認識」の授業の半分をもらい、「パターン認識機械学習」に鞍替えすることになり、機械学習の授業を小町がやれるようになったので、来年度以降の B3 の代が大学院に上がるころには、さらに少しましになっていると思うのだが、教育とはかなり気の長いものである、とつくづく思う。首都大に来てから少しずつ改善しているが、改善していった結果、全部ローカルには最適になるまでに、10年くらいかかるんじゃないかなー。(そのころには科目が古くなっているかもしれず、常に安定しないかもしれないが)