進捗も所変われば品変わる

午前中、学生のインターンシップに関するミーティング。インターン中は大学での研究は忘れてインターン生活を楽しんだ方がよいと思うのだが、インターン後もインターン内容に関する研究を修士論文のテーマとしてやりたい、という場合は話が違い、ある程度教員とも情報共有する必要があるのだ。(そもそも、インターン先の企業が、対外発表を含めて許可してくれる前提)

午後は修士の学生の公開期末評価の発表練習。うちの学生は半年に1回、3研究室以上が合同で進捗報告をすることになっているので、その発表練習を設定しているのだ。去年までと違い、今年は学生の人数が多いので、うちの研究室は3グループに分けて進捗報告をすることに。

これまではソーシャルデータマイニングが専門の石川研、グラフマイニングが専門の片山研と合同でやっていたが、今年はロボット対話が専門の山口研、情報可視化とマイニングが専門の高間研と合同でも実施するので、若干多様性が上がった。少しずつそれぞれの研究室のカラーも分かってきて、日々勉強だなぁと思う。研究グループ(石川=片山グループ、山口=高間グループ)ごとに、かなりやり方が違うようである。山口=高間グループでは B4 の学生にもポスター発表をやらせる一方、院生の口頭発表は質疑込みで10分と、相当短い。博士後期課程の学生、10分しか与えられなかったら何も話せないような気もするのだが……

さて、発表練習に関しては、M1 の人たちが分かりやすいスライドを作っていて感心する。あとは実験結果が伴えばいいのだが、M1 だしこれは今後の課題である(全員来年の言語処理学会年次大会で発表できればいいのだが)。

M2 の人たちは逆にスライドが分かりにくい。結局、説明しにくいことを説明しないことで、見かけ上説明が破綻しないようになっているのだが、聞いている人(詳細が知りたい人)はこれでは詳細が分からないのでは? と思うのである。詳細を言われても分からない人向けにカットしているのかもしれないが、一応詳細が知りたい人に対しては説明できるようにスライドを準備しておいたほうがよいのではないかな?

あまり深く考えていない(理解していない)ので説明できない、というケースもあるだろうが、そういうときは理解するまで時間をかけて動作原理やアルゴリズムをしっかり理解すべきであって、そこを延々後回しにしていて、結局意味不明なスライドになってしまっていると問題で、(修士)論文を書くとき、さらに苦労しそうな感じ……。(かなりの数の論文を読まないと、アルゴリズムが腑に落ちないと思うので、論文をまずはたくさん読んでほしいのだが、M2 だともう厳しいのだろうか)