発表は練習をしてうまくなる

どうも娘が熱のようで、保育園はお休み。自分も喉が若干痛い。悪化しないとよいけど……。

午前中は企業の方の訪問。データのある企業は強い。往々にして、足りないのは人手である。より適切には、機械学習自然言語処理は、ちゃんと訓練を受けた人が少ないので、なかなか人手不足が解消しないのである。

とはいえ、社内で複数人の自然言語処理の専門家を抱えていられる会社はそうそう多くないので、多いのは「自然言語処理の分かる人が1人もいないから、自然言語処理が分かって他のことも一通りできる人がほしい」ということなのだろうけど、そうなるとやはり修士号を取得してそれなりに大きな会社に入り、3年程度仕事した上で転職、というキャリアになるのであろう。

お昼は学部3年生の見学。現在はいわゆる文系の学部に在学中だそうだが、1年かけて準備できるなら入試はそんなにハードルが高くないので、研究テーマと将来のキャリアについて考えては、という話をする(将来のキャリアを考えて、理転することにした、という話であるが)。

研究テーマの決定は実は難しい。研究テーマによっては「これは大きすぎる話なので、卒論では無謀」「これは小さすぎるので、これだけでは博士論文は無理」といったことがあるのだが、「実力が足りないので無理」と言われるといい気分がしないので、いかにそういう気持ちにさせないか(あるいは、本人が悟るように仕向けられるか)、というのが難易度高いのである。研究を始めないと実力が分からないが、実力が分からないと適切な研究テーマかどうか分からない、という関係にあり、結局は、1回で成功するとは思わずチャレンジする、というのがベストなのかなと思う。

午後は研究会だったが、ACL のポスター発表練習と NL 研の発表練習。どうも他人の発表練習をあまり聞いていないため、洗練された発表にならないようなので、発表練習をたくさんやったり、もっと学会や研究会で他の人の発表を聞いたりしたほうがいいように思う。とにかく毎回の NL 研で発表を1-2件、というのを継続していきたい(そうすると年で5-10件の発表になる)。