学生のほうが詳しいコーディング

今日は第2回データサイエンス・アドベンチャー杯の本選である(リンク先で動画が見られる)。「データサイエンティスト」育成を目指して科学技術振興機構が主催しているコンテストで、特に高校生以下を対象とした U-18 枠があるのが特徴だろうか(普通の企業の人もガチで参加しているけど)。

本選は午後からだったので、娘は実家で預かってもらうことにして、市ヶ谷に向かう。自分的には市ヶ谷といえば日本棋院で、高校生のころ囲碁同好会に所属していて何回か来たことがあるのだが、こういうご縁で将来来ることになるとは思っていなかった。

予選ですでにスライドは提出してもらっていたので、本選で大きく印象が変わることはなかったが、やはり高校生チームは発表を聞かないと分からないもので、短期間で大きく成長している。大学受験でも、センター試験から2次試験までの短期間ですら現役生は大きく化けることがあると言うが、若いというのは成長速度が特に速く、刮目して見るべし、ということであろう。

懇親会は途中で切り上げて帰ってきたが、何人かの方々とお話できてよかった。この日記も読んでくださっているらしい……!あと、小町は学生にやらせず自分自身でやるタイプだと思ってらした方がいらしたのが、意外だった。

もちろん学生が自分でやるのを待つより教員がやった方が速いのだが、それは教育ではないし、学生にやらせる何かがあるわけではない(自分のやりたいことがあってそれを実現するために学生にサブタスクを振るようなタイプの研究者ではない)ので、時間がかかろうと気長に本人がやるのを待つだけである(その結果留年する人がいるかもしれないが、自分も3年留年しているし、本人の意思に任せたら時間がかかるのは仕方ない)。

気になるのは自分の開発力で、元々開発力があるわけでもないのに、コードを書かない仕事ばかりしているとどんどん開発力が落ちてしまうのだが、学生は毎日のようにコードを書いているわけで、学生こそが最新のプログラミング言語とかモダンな書き方・フレームワークに詳しいはずなので、教員に教えてくれることが学生の仕事だと思っている。(そのため、他流試合としてのインターンシップやアルバイトなども奨励している。回り回って研究室に還元されるかなと)

今の自分を乗り越えていくのは現在の高校生や学部生だろうし、乗り越えられて本望だと思っているのだが、大学教員としては常に研鑽を怠らず、できるだけ高い壁でありたい :-)