他分野からウェブ開発にやってくる人はおもしろい

連休明けなので、いろいろと事務処理が立て込んでいる。

午前中は先週の集中講義の評価。50人いるが、6つのトークがあったので、合計300枚の感想を読む。割といろいろと書いてくれていておもしろい。

昼過ぎは同じく先週の大学院生の進捗報告の評価。成績をつけるのはあまり気持ちのよいものではないし、自発的にやってくれればよいと思うのだが、あまりに進捗がいまいちな人は、きちんと成績でフィードバックしたほうがいいのだろうな……。(あるいは、国際会議で発表したりしている人は、ちゃんと評価してあげる)

合間の時間でNLP若手の会のお仕事をする。もう1週間を切っているので、細々とした仕事ばかりなのだが、誰かがやらないといけない仕事がそれなりにあるのである。2010年にNAISTNLP若手の会のシンポジウムを開催したときは、開催1週間前は若手の会関係の仕事しかしていなかった記憶がある。もっとも、終わってみるといい思い出だし、一度はやってよかった(二度やりたいものではないが)と思う。

午後は企業の方の訪問。あいにく MacBook Pro の電源が切れていて、スライドを見せたりできなかったのだが、1時間ほど会社の事業概要を聞いたり、こちらの研究内容をお話ししたり。いまはウェブ系の企業で働かれているが、元々は生物物理で博士後期課程までいた方だそうで、そちらのお話もお伺いしたりして、おもしろかった。やはり研究の基礎ができている人は、どの分野に行っても仕事ができるのだろう。というか、バイオ出身でいま情報系で仕事をしている人をよく見かけるのだが、やはりバイオ系ではなかなか厳しいのだろうな……。

夕方は研究室で研究の話を聞いたり。半教師あり学習サーベイ論文を読んでいるのだが、自分は確かD2のときにこれを読み、博士論文を書き終えるまでに個々の論文も含め何回も読み直してようやく分かったところも多々あった。機械学習系はすぐに分かるものではないが(自分がそれほど頭の回転が速くないせいだろうが)、時間をかける価値があると思うのだ。

あと、カーネルについて説明したりする。こういう研究の話ができるようになって、ほんのりと幸せ。ついでに聞きたいので聞かせてください、という学生までいたりして、嬉しいものである。最初はチンプンカンプンかもしれないけど、1年くらい聞いていると何回も出てくる用語や概念があったりするのだが、そういう概念が分かった(腑に落ちた)とき、えもいわれないような爽快感があるので、分からないものは分からないままでいいので、耳学問でも他の人の研究テーマや勉強内容に首を突っ込むと、いいことあるかもよ。

研究室で Happy Hacking Keyboard Pro (HHKB) を使って使いやすいと言う学生が初めて登場し、ちょっと嬉しい。自分自身は HHK を使っていた時期もあるが、ここ5年くらいは(かな入力を使っているせいもあるが)Realforce で落ち着いている。ブートするときとか、ときどき Apple 純正のキーボードがないとどうしようもなくなることはあるが……。

10月から秘書さんが来るのに合わせて、スペースを確保しなければならないのだが、ちょっと施設的な制約により難航中。とりあえずゼミをしているスペースを使っていただくことになるかもしれず……。本来昨年度中になんとかしておくべき案件だったのだが、最初は学生数も少なかったのでいいかなと思っていたし、これはこれで仕方ない。来年度、全員入れるようにさらに模様替えをしないとなぁ。