情報収集能力と情報発信能力

朝起きてメールの処理をしたり。NLP自然言語処理)若手の会シンポジウムは、今回合宿形式にしたため、発表件数がどうなるか読めなかったが、ちょうどぴったりになりそう。

しかし、今回はいつにも増して発表する研究室の多様性が少ない気がする。発表件数が激減しているわけではないので、自然言語処理をやりたい学生の数が減っているというわけではなさそう。もしかすると学生の情報収集能力が上がり、研究できそうな大学に集中している、ということはないだろうか? あるいは、法人化されてからの国公立大学では、一部の大学以外は研究できるような余力がないほど締め上げられているのか……。

今後は情報系の教員数は現状維持か漸減していくと思われる(一時期は一気に増えたが)ので、研究力を維持するためには「選択と集中」で少数の大学の教員が集中するのもやむなしと考えているのだが、思ったより早く、(論文を書けるほどの)学生が集まらないという意味で干上がってしまう研究室もありそうである。

そういえば、いまの高校3年生が自分の書いた自然言語処理が学べる研究室を見て筑波大に志望を決めたそうで、高校生が見てくれるものだろうかと書いている自分自身半信半疑であったが、見てくれている人もいるのだなと思った。あと、うちの研究室を受けたいという留学生は、びっくりするほどうちの研究室のウェブサイトを読み込んでいる人が多い。スタッフ数では大きな研究室に敵うものではないが、情報発信は1人でもコツコツと続ければ複利で利いてくるので、地道に続けていきたい。

午前中は娘と爆睡。今週に突如寝返りを打てるようになり、しかも首がすわって縦抱きもできるくらいになったので、ときどきうつぶせにしてあげると、運動になるのかよく寝てくれるのである。自分が娘の立場だったら、うつぶせになって20秒姿勢を維持するだけで、腕立て伏せ20回分くらいの運動になってそう。

昼は妻が大学時代からの友人と久しぶりに会うというので、家で留守番。とはいえ娘もほとんど寝ていたので、せっせと論文を書く。6ページのシステム説明の文書とはいえ、2-3日で書くのは厳しく、〆切も迫っているので、週末に仕事をしているわけである。夕ご飯を挟んで書き続け、一応書き終わったので、共著者に送付。間に合うかな……。