高校のころに進路は分からない

今日は大学院入試関係のお仕事で出勤する用事があり、出勤日。

というわけで午前中は大学院入試のお仕事。オンラインでは難しい仕事も色々ある。

お昼からは研究室見学。今週末に編入入試があるようなので、高専生が見学したいという話であり、オンラインでいいんじゃないかなあと思いつつ、直接来たいという話だったので……(会場の下見も兼ねていたのかもしれない)。他に受験予定の大学も聞き、自然言語処理の研究室が複数ある大学も受験予定ということなので、どこかでは自然言語処理の研究ができるのではないかな?

お昼からは基盤技術グループのミーティング。上記の見学者にも少し出てもらう。他にも用事があるそうなので、冒頭の1件だけで中座してもらったが、ミーティングは全部英語だと思われただろうか。今のところ、英語でやっているのは1/3くらいなのだが。以前は勉強会単位で揃えていたこともあったが、日本人学生とのコミュニケーションコストがかかって本末転倒になったので、今は学生ごとに変えている(日本語でやろうが英語でやろうが自分以外の話は聞かない人は聞かないので)。今なら勉強会単位でも揃えられなくないのかもなぁ、と思わなくはないのだが……

午後は機械学習の授業のあと、言語哲学勉強会。議論を聞いているとハッとすることがあるのだが、高校生のころに今と同じような知識があったらどうなっていただろう。自分は言語→(中学)→思想→(高校)→哲学→(大学前期)→科学哲学(言語哲学)→(大学後期)→言語学→(大学院)→自然言語処理と来たが、1990年代に高校生なら最初から自然言語処理に向いていたような気がする(当時はブルーオーシャンだったから)。一方、2022年現在今と同じような知識があって高校生なら、自然言語処理はやらないように思う(現在はレッドオーシャンだから)。

上記の高専生もそうだが、高校生からメールもらうことがちょくちょくあるのだが、結局20年後どうなっているかなんて分からないから、完璧な選択をする、みたいなのは難しいんじゃないかな(うまく行っているように見える人も生存バイアスがあるだろうし)。