哲学か言語学かが問題だ

朝起きてメール処理をするが、焼け石に水である。全然終わる気配がない。

今日は品川→日野と出勤しなければならない日なので、五反田からタクシーに乗ったりするが、アップダウンが激しくて酔う。

午前中のミーティングは初対面の方々3人とお話しするのでちょっと緊張。でもお話しして「なるほど」と思うことも多く、全然専門の違う方々とお話しするのは参考になる。印象的だったのは「昔は言語学者が哲学の本を読んで勉強していたものだが、今は哲学者が言語学の本を読んで勉強している」というお話で、自然言語処理も今はそういう節目なのかなという気もする。(どっちがどっちか、という話はあるが)

昼から日野キャンパスなのだが、中央特快でも酔う。もう全然だめ……。

午後は研究室で言語処理学会年次大会の発表練習。本日は大学院の入学手続きの日なので、4月からの新入生でも都合のつく人は集まってもらったが、まあ突然聞いても分からないだろうな、と思ったりもする。しかし1年後にはこれがスラスラ分かるようになっている、という感覚を掴んでもらえるかどうかは重要なので、分からないだろうことは織り込み済みである。聴衆にお尻を向けて話したりするのを見ると、もっと発表練習をたくさんやっ(てもらっ)た方がよさそうではある。

今日で4月からの M1 学生の数が確定し、学生室に全員入りそうなのでホッとした(内部進学5人、外部から3人)が、学部生の研究室配属がまだなので気が抜けない。Mac の数が足りるかどうかも気にしないといけないのだが……。(研究生には座席は割り当てないものの、Mac は割り当てる予定なので、全員が希望したら小町の分を拠出しないと足りなくなる気もする)

帰りはポスター発表練習にコメントしてくださっていたゲスト参加の M 上さんと話しながら帰る。うちの学生がしっかり自分で研究していると褒めてくださって嬉しい限りだが、教員からああしろこうしろ言うことはないので、学生たちで切磋琢磨しているのだと思う。自分の仕事はそういう環境を維持することであり、時々こうやって外部の人に来ていただいたり、あるいは共同研究やインターンシップで学外に出たりするのを奨励し、武者修行して研究室に還元してもらったりすることである。

武者修行といえば、毎年1割くらいの学生を数ヶ月程度海外に送り出したいのだが、なかなか難しい。毎年1割が海外に行けば、平均して3年間研究室に在籍するとして、3割くらいは海外経験者になるわけで、2割程度留学生がいれば半数は日本と海外の両方を知っている人になり、もっと多様性が上がると思っている。むしろ NAIST はあんな山奥にあるのに世界中から学生が集まり、かつ日本人も色んな経歴の人が集まるので、すごいなぁと思う。首都大は(せっかく総合大学なのに)学生の多様性が低いので、もっと多様性を上げていきたい。