やってみようという気になるのがよい発表

朝起きて事務書類を作成。朝の冴えた時間はもっと研究的なことに使いたいのだが、書類の溜まり具合がそれを許さない。大学で事務書類をすると、せっかく学生と過ごせる(出産後、ただでさえ少なくなってしまった)時間を潰してしまうし……。

午前中は SLP(自然言語処理の基礎)勉強会。オートマトンの話は離散数学の基礎勉強会でもやっているので、そんなに問題なく終えることができた。これだけオートマトンについて説明があるなら、来年度はわざわざオートマトンと言語理論の勉強会はやらなくてもいいかもしれない(今年度は、自分も勉強したかったのでいいけど)。第3章に入り、英語の形態素解析のお話。むしろこういう言語学的な話の方が、一度しっかり勉強しておいた方がいいような。

昼休みはひたすら学内の委員会の仕事。〆切がタイトかつ、学外に資料が持ち出せないし、夕方には帰宅せねばならないので、昼休みを返上してやるしかないのである。去年一度やった仕事で慣れているとはいえ、大変……。

午後は研究会で進捗報告を聞く。外部から[twitter:@showyou] さんが参加。[twitter:@smly] くんも来るかも?とのことだったが、連絡がなかったので、忙しかったのであろう(さすがに山手線の内側からだと、往復するだけでも3時間かかるので……)。

研究会では前半は昨年度からいる2人がそれぞれチュートリアルサーベイ報告をしてくれる。松本研でも新入生向けにスタッフと博士後期課程の学生がそれぞれ専門分野に関連する基礎知識をチュートリアルしてくれていたので、2年目3年目の人たちには、こういうチュートリアルをしてもらってもいいのかもしれない。

サーベイ報告というか書籍紹介は「コンピュータが仕事を奪う」の紹介。

コンピュータが仕事を奪う

コンピュータが仕事を奪う

以前読んで感想を日記に書いた気がするのだが、検索しても出てこない。読んだのは確かだが、感想は書かなかったんだっけ?  研究にはほとんど関係ない一般書だが、情報系の学生は読むとよい思うし、ビブリオバトルのように、紹介されて読んでみようという学生が出てきてくれたら嬉しいので、紹介してもらってよかった。

後半は4月から来たM1の学生とB4の学生が、それぞれ取り組んでみたい研究テーマと自己紹介をしてくれる。いずれも、まだまだ余裕はあるので、広く研究テーマについて考えてもらえればと思う(一度手を動かして失敗しても全然問題ない)。それよりなにより、今日はB4の人の初めての担当回だったのだが、自己紹介の発表内容が非常に興味深かった。研究ではなく開発に関する発表だったのだが、自分もやってみようかな、という気になったので、今年度一番おもしろい発表内容であった(笑)

研究会が白熱したので、夕方帰る時間が延びてしまった。楽しくてよいのだけど、しばらくは遅くならないよう気を付けないとな〜。