自分の分野の一般用語は他人にとっては専門用語

朝は(トースターと電子レンジで)朝ご飯を作ったり(全自動洗濯機で)洗濯したり(食洗機で)食器を洗ったり。平日は家事をする時間がないので、いろいろ溜まっているのである。なんだかんだ、自分もやっている気がしていたが、妻のほうが家事をしてくれていたなぁ。反省しないと……。

病室は個室なので24時間面会可能なのだが、基本的に平日は14〜20時、休日は10〜20時らしく、昨晩21時までいたら看護師さんに「え、まだいるの」という顔で見られたので、今日は面会可能時間内に行こうと11時に病院に行く。すでに母子同室の馴らしが始まっていたので、自分も説明を聞いたりする。

点滴が外れただけでもかなり楽になったが、それでもまだトイレに行くのも一苦労で、確かにこれは付き添いしてくれる人がいないと厳しいかも。自分も(比べてはいけないかもしれないが)ぎっくり腰になったとき、腹筋に少し力が入るだけでも激痛で、1週間くらいほとんど寝たきりで過ごした(家では iPad なら寝たまま打てたので、大活躍)ので、ああいう感じだろうか? その中、母乳をあげたり抱き上げたりするのは、母乳育児のためとはいえ、かなりスパルタ。

ほとんど泣かない子なのだが、泣き始めたので「抱いてみる?」と言われ、抱いてみるも、泣き止まず。ゆらゆら揺らすと泣き止んだので、そのときは一安心であったが、首が据わるまでは揺らさない方がいい(揺さぶられっ子症候群)らしい、と教えていただいて、ちょっと怖くなる(泣き止むのは泣き止むのだが、揺らし方によっては脳に損傷を与える)。首の支えなしでとか激しく前後にとか何分もとかやったわけでないし、いまも1-2時間に1回くらいは起きてお乳を吸っているので大丈夫だとは思うが、泣いてても理由が重篤そうでなかったら、寝かしてトントンと叩くとか、泣き止むまで待とう……。育児書を読んで頭でっかちになってもダメじゃんか、と思って、育児書は数冊しか読んでいないのだが、病気や怪我に関する本はちゃんと読んでおこうと思った。あと、こういうのを教えてくださる方がいる、というのは大変ありがたい。

出生証明書をもらったので、出生届を書いてみる。名前はどうせ男の子だろうと思って最初は男の子の名前しか考えておらず、ずっと仮に「コタロー」と呼んでいたのだが、12月くらいに女の子かも?と聞いてから女の子の名前を考えていたのであった。候補は10個近くあったのだが、保育園の見学をしたとき「あ、この子はきっとこの名前じゃないかな?」と夫婦両方思った名前があり、最終決定は産まれた子の顔を見てから(もしかしたら、女の子にはないはずのものが、あるかもしれないし……)決めよう、と思って待っていた(産まれるまで、性別とは関係なく「コタロー」と呼び続けていた)。顔を見たところ、お腹の中にいたときから予想した通りの性格っぽい子だったので、その名前に決定。彼女がこの名前で一生過ごすのかと思うとドキドキだが、たぶん自分で道を切り開いていくであろう。(ちなみに、不特定多数が見られるところに子どもの本名は公開しない予定なので、ご理解いただきたく。)

午後3時くらいから午後8時過ぎまでは、交互に抱いて泣いたら交代、というような感じ(結局泣くのはお乳がほしいときだけで、母乳育児をするなら吸わせないと出てこないので、無理ない範囲で吸わせるしかない)。幸い寝るときはどちらが抱いていてもすやすや寝るのでよかった。看護師さんも頻回に見に来てくれるので、安心である。

そういえば、自分なら「頻繁」という用語を使うところを妻はほぼ常に「ヒンカイ」と言うので不思議に思っていた。ずっと「頻繁」という単語の読み方が特殊な職場で働いていたのかと思っていたが、今回もらった出産のテキストに「頻回」と書いてあり、謎が解けた。医療用語として「頻繁」の意味で「頻回」という単語がある、ということを初めて知ったのである。病院の助産師さん・看護師さんも全く同じく「頻回」と言うし(医療関係者以外に、伝わると思っているのだろうか?)、割と一般的に使われているものらしい(しかし、母が使っているのを聞いたことがない。大きな病院限定?)。30歳くらいまで、聞いたことがない単語だったが、日本語とは奥が深いものである。

自分自身、自然言語処理機械学習情報科学の用語を当たり前のように使ってしまっているが、「なにを言っているのかさっぱり分からない」と思われているかもしれないし、気をつけないとなぁ……