学んだことを他人に説明するのが一番勉強になる

朝方は娘の機嫌がいいのだが、どうやら午後はグズグズしているようで、申し訳ない気持ちになる。夜に帰宅するともう寝ているし、土日くらいしかギャン泣きしている姿を見ないのである。最近突発的に大声で一瞬泣き、すぐ泣き止むことがあるのだが、なんなんだろう?

午前中は情報理論の授業。1回の授業で話せる分量がようやく分かってきたかな〜。

昼過ぎは機械翻訳の勉強会。言語モデルの章を終わらせる。キーと値のペアを大量にアクセスする必要があり、それを実現するデータ構造としてハッシュとトライがある、というところで少しホワイトボードを使って説明してくれて、みんなの理解が深まってよかった。書いてあることを読み上げるだけの人と、それ以上調べてから来る人とでどんどん差がついていきそうだが……。全員に全ての勉強会でフルスロットルを求めるのは酷なので、力を入れる入れないは自分の興味で調整してもらえればいいのだが、自分がやりたい研究に関しては、自らいろいろ調べたり考えたりしてもらいたい。

進捗報告を聞いてみたら、コーパスの前処理で止まっていたようだ。聞いてくれれば5分で解決することなので、もっと聞いてほしいな〜。先週は自分も用事が詰まっていたので申し訳ないが……。博士後期課程の学生が多い研究室だと、聞ける人がいるのが大きいが、まだうちは去年からいる学生は3人しかおらず、層が薄いのである(来年度は10人2年目以上の人がいるので、新入生にとってはだいぶ楽になると思うけど)。

教科書がないところになると、一気に難易度が上がるのかもしれないが、教科書が途切れたところがまさに研究の入り口だし、そこから先は論文を片手に進んでいき、前人未踏のところに出たらようやくそれが研究になる。答えが分かっているものを解くのは研究にはならないので、大学ではぜひ誰も答えを知らないという状況を楽しんでもらいたい :)

午後はひたすら NLP自然言語処理)若手の会シンポジウムに関するメール。いち委員だったころは気楽なものだったが、実行委員長ともなると、スケジュールを把握したり、いろいろ考慮したり、決断したりしないといけないこともある。50人を超えると勝手連というよりは公的な性格も強くなってきているのだろう。今年のシンポジウムはのちのち語り継がれるようなシンポジウムになるかどうか分からないが、可能な限り委員の負担は少なく、参加者は来てよかったと思えるような会にしたいものである。

夕方に少しNLPチュートリアルの追加説明(2回目)。トピックモデルの章なのだが、経験上教師なし学習は理解するのが(教師あり学習と比べて)難しい。