失敗を恐れずに何度も挑戦する

夕方雨の予報だったので傘を持って出る。今日は学部と修士の新入生ガイダンスなのである。

出勤してメール処理。申請していた科研費(若手A)は2年連続不採択の通知をいただく。今年は若手B(若手Aより研究費総額が少ない)で申請予定。既に若手Bをもらったことがあり、若手の研究費は2回までしか受給できないので、2回目はAに挑戦するか、と挑戦し続けていたのである(学生に「たくさん失敗しなさい」と言っておいて自分が挑戦しないのもなんだし)。失敗することがリスクなのではなく、失敗を恐れて挑戦しないことこそがリスクである、と考えている。

去年と今年は研究室の立ち上げでそんなに研究成果も出ないだろうし、たぶん今年度までは何回も国際会議に行ったり論文誌に投稿したりしないので大丈夫だが、来年度からそういうのが入ってきそうなので、大きなお金というよりは、継続的な研究費がほしいところである(科研費はともかく、共同研究で支援していただいているのはありがたい)。

あと、分担で入れてもらっていた科研費基盤Bのほうは、1つ採択されたという連絡をいただく(もう1つはまだ)。こちらは金額というより一緒に研究することのほうが大事なので、これから3-4年間ぼちぼちやっていけたらなと思う。

午前中は学部1年生のガイダンス。コース幹事として推薦入試の事前勉強会に出ていたので、ちらほら知っている顔も見かける(情報通信コースは53人の入学だが、うち10人くらいが推薦入試枠。ちなみに53人中6人が女子なので、かろうじて1割を超えている)。とはいえ、1年生のうちは完全に南大沢キャンパスなので、ほとんどの学生と再会するのは来年度からなのであるが……。

学生に対するガイダンスのうち、学部1年生向けのガイダンスだけは、全教員が研究内容や授業内容に関する自己紹介をする。それぞれの先生方の性格が出ておもしろい。研究内容を話してもみんなそんなに分からないだろうし、授業内容を話した方がいいのかな?

新しく1月から助教でいらした S 井先生が、自己紹介で突然「みなさん、アメリカで博士号を取ったあとの初任給を知っていますか。そこのキミ、どうですか」と質問して、おもしろかった。「たとえば Google では13万5,000ドルです。日本円で1,400万円。ぼくはアメリカで博士号を取りましたが、同級生が GoogleTwitterFacebook、シスコなんかにどんどん就職し、ものすごく稼いでいます。みなさんもそういうことに興味があるなら、ぜひ情報系に進学し、インターンシップに行ったり海外に留学したりしましょう」とスピーチを締めくくられていて、大変刺激的であった。こういう話をもっと低学年のうちから聞けるといいと思うのだけどな〜。(A保先生が「最近の学生さんには情報が人気のようですが、通信もおもしろいですよ」と研究紹介されていて、ちょっと恐縮であったが……)

例によって昼休みが20分くらいしかないのだが、急いでお昼を食べて午後から修士のガイダンス。M1とはいえ、内部進学者は来ていない人も多い。まあ、履修の手引きを見れば分かることだし……。

夕方は事務書類を片付ける。来週から授業なので、いろいろ〆切が迫っているのであった。

夜は早く帰ると妻に宣言していたので、仕事を残したまま帰宅。武蔵境駅はいま北口を整備中で、4月1日からバス停の位置も変わっているのだが、そのせいかいつもより長めにバスが待っていてくれるので、乗れないかと思ったバスに乗れたりするとお得感がある。(それを期待して外すと、結局30分待ってられないので歩く羽目になるのだが……)