10万の椅子と言っても高くない

午前中は委員会参加のために南大沢へ。委員会では特に発言しなかったので、何をしに行ったのかと思わなくもないのだが、帰り道で他の先生方と雑談して、学部再編後について少し知識を得ることができてよかった。しかしやはりがめつくリソースを確保しにいくのは個人的には趣味ではなく、オンデマンドで必要なときに必要なだけ使えればいいのだけど、組織としてはそうはいかないんだろうなぁ……。

お昼は国際会議の原稿の添削。ワークショップレベルの原稿だと、英文校正はカメラレディの前にせず、投稿〆切の前には出さないことが多いのだが、これ採択率のせいではなく、ワークショップに投稿せざるを得ない原稿は(どこかに一度投稿している原稿を除くと)クオリティとして〆切直前まで粘らないと内容的に問題がある原稿であることが多く、そうすると必然的に投稿前に英文校正に出している時間がないのである。

午後は学内における科研費の説明会。昨年度から制度がいろいろ変わっているようである。自分は若手 B を2回受給したので次からは基盤に出さないといけないが、厳しそう。若手 A がなくなるが、基盤 B に挑戦してね、ということのようだ(基盤 B は若手を優先的に採択するとのこと)。若手 A は位置付けもよく分からなかったから、これでいいんじゃないかな。

あと、挑戦的萌芽という研究費が変わったようで、基盤研究費と併願できるため、猛者が集う超激戦区になっているとのこと。自分も来年は申請しようかと思っていたが、期待値を考えると労力に見合わない気がするので、やめておこう。(研究申請書を1本書くのは、査読付き論文誌を1本書くのと同程度の負荷だと言われている)

夕方は日野キャンパスに戻って椅子の受け取りをしたりなど。ようやく研究室の環境整備がほぼ完了し、研究費がないので安い椅子、古い椅子を使わないといけなかった時代が終わった。椅子のような備品は研究費で買えないので、椅子を買える予算を使って毎年少しずつ入れ替えていたのである。今は1脚10万円程度の椅子(アーロンチェアとかサブリナとか)を買っているが、1脚3万円程度の椅子は1年でギシギシ言うようになったし、安物買いの銭失いとはまさにこのことである(まあ、数年で使い潰して常に新しい椅子を使いたい、というような人もいるだろうけど)。

オフィスチェアを買ったことない人は10万と聞くと高いと感じるかもしれないが、何の変哲もなさそうな椅子でも数万円するので、10万円の椅子も特に高い部類ではないし、10年以上使えるかつ毎日使うものなので、計算機にお金をかけるよりはるかに QOL 向上に役立つと思っている(ただ、10万円を超えるといろいろ備品管理がやっかいなので、10万円以下のものにしている)。