年単位で努力を継続できる学生は強い

午前中はアルゴリズム演習の授業。資料は Dropbox上に置いてあるのだが、教室でダウンロードしようとしたら無茶苦茶ネットワークが遅くて焦る。急遽配布用に用意していたPDFで授業したが、授業に行く前にネットワークにつながらなくても講義ができるように準備しておかないといけない、と肝を冷やした。

Pythonが大好きな女子大生がGoogleSWEインターンに参加するまでの話というエントリを読んで、我が意を得たりという感じ。昨年の春まではオブジェクト指向が何かも分からず英語も全くできなかったそうだが、そこからのがんばりがとにかくすごい!海外に3ヶ月留学したりとか、ひたすらプログラミングコンテストの問題を解いたりとか。こういう地道に力をつける努力ができるかどうかも才能のうちだと思うが、現在の実力がどうであれ、数年後見据えて勉強すると、意外にできないと思っていたことでも、できるようになるものである。

うちの学生も自分でもこれくらいやるようになってほしい(そうしたらちゃんと実力がつくと思う)のだが、やっぱり最初に外の世界を知らないと、やる動機が産まれないかなぁ。彼女がひたすら問題を解いたように、いま「アリ本」を教科書にして学部2年生の演習をしているのだが、伝わるかな?

昼から研究会で進捗報告。実装になるとだいたいみんな手が止まるようだが、止まった状態で数週間過ぎるのは本当にもったいない。他の人に聞けばすぐ解決することも多いし……。

進捗のあとは来週の研究室公開のスライドのチェック。みんな少しずつよくなってきている。スライドのネタもおもしろい(笑)しかし、やっぱり外部の研究会や年次大会で他の人たちの発表を見せたいなぁ。そもそも研究の発表を見た回数が少なすぎるので、どんな発表スタイルがいいのか分からないのではないかと思う(自分もM1のころはそうだった)。来年は5月のNL研には全員で参加しようかな。せっかく東京の大学にいるわけだしね。

CoNLL 2014 の共通タスクが今年に引き続き英語学習者の作文の誤り訂正だそうだ。首都大からも参加しようかな。本会議に参加できるかどうかが微妙だけど……。というか、システムを作るところが大変そうだけど。B3とか、あるいはB4の進学予定の人で、誤り訂正に興味のある人がいればいいのだが、いないと自分で作ることになるしな〜。