海外だろうが国内だろうが大事なことは同じ

あまり時間がなくて申し訳ないのだが、朝来て CoNLL のカメラレディ原稿の添削。査読に出す論文なのに何個かスペルミスがあったようで、査読者に申し訳ない。Acrobat のスペルチェック機能を使って漏れがないか自分でもチェックしたほうがいいのかな。英文誤り訂正タスク、NAIST は全体では4位 (たぶん正しいシステムコンビネーションで出せていれば3位) だったが、1位と2位が半端なく強く、これら以上のものを作ろうと思うとかなりがんばらないといけない模様。

午前中は東大ドリームネットというところの学部2年生の人が訪ねてきてくれる。自分は学部生のとき大学のAIKOM (Study Abroad in Komaba) という交換留学制度で1年間シドニー大学に留学していて、行く前は軽い気持ちで応募したのだが、自分の人生を変えるくらいのインパクトがあったので、AIKOM には大変感謝しており、AIKOM 経由で留学した人の募集がかかったので、AIKOM のためなら、と手を挙げてみたところ、趣旨を説明したいからぜひ訪ねさせてほしい、というので、今日は朝の1時間しか自由時間がなかったのだが、来てもらったのである。

話してみるとなんだか自分の想定とすこしずれている。当初留学経験者を2-3人の募集とあったところ、6人来たそうで、人が余っているなら遠慮したいと事前に伝えていたのだが、「それでもぜひ来てほしい」と言われたりして、なんだかよく分からない。たぶん行くけど……。こういうことがあると id:shibataism さんの (海外に限らずですが)海外に行く際のアポの取り方(特に学生の方へ)を思い出すのだが、依頼する相手にどのようなメリットがあるのかはちゃんと考えておいたほうがいいのではないかな。(依頼する相手のこと調べて来ないで、リンク先の記事の「(留学経験者なら) 誰でもいいから」と言われているような感じで、それなら自分じゃなくて他の人でいいよ、と思うし。)

お昼はうちの研究室の受験希望の人とランチ。博士に進学する可能性のある人は東工大とかNAISTとか、スタッフが複数人いる大きな研究室をお勧めしているのだが、博士に進学する可能性が低い人はうちでもいいのではないかと思ったり。

午後は研究会。研究室の人たちに自己紹介をしてもらった。どんな研究に興味があるのかは4月に聞いていたので、今回は研究内容というよりは本当に自己紹介である。ネタあり笑いあり、みんなの人となりを知ることができてよかった (笑) やっぱり首都圏出身の人が多いなというのと、アニメ・ゲーム好きが多いなという印象。自分もそうだけど (爆) 見学で来てくれた人も、どういう感じの研究室か分かってもらえたかな〜。

基礎勉強会は文法と意味処理について、それぞれ紹介してもらう。割合自分でもちゃんと調べないと説明できないこともあり、むしろみんなに教えてもらう感じである。自分としては学生のみんなに早く自分より詳しくなって自分に教えてほしいと思っているので、ちょうどいい感じ。

夕方は[twitter:@yuchang]に遊びに来てもらう。せっかく来るなら、とトークをお願いしたら快く引き受けてもらえたので、研究室で研究の話をしてもらう。自分もNAISTにいたときは@yuchangの最近の話をゆっくり聞く機会がなかったので、いろいろ聞けて勉強になった。

夜は学生も交えて懇親会。研究の話を離れて、仕事をするときの心構えを話してくれたりする。転職するとよい、という話は激しく同意。複数の環境を知ると、どこがよくてどこがよくないかということを相対的に見ることができるようになるので、隣の芝が青く見えることが減ってくるということである。

前も書いたように、自分はNAISTが好きすぎるので外に出た方がいいと思ったわけだが、出てみるといろいろ違うところも見えてきて、やっぱり勉強になっている。(学部教育があるというのと、博士後期課程の学生がほとんどいない、というのが大きな相違点である) どちらがいいというよりは、どういう環境が自分に向いているか、かなぁ。