[twitter:@hillbig] さんの2012年の総括、[twitter:@sleepy_yoshi] さんの2012年の振り返りに触発されて、自分も2012年を振り返ってみる (他にもたくさんの方がされているが、最初に拝見したのがこのお2人のものだったので)。ちなみに 去年の振り返りもある。
1-3月
- 言語処理学会年次大会の原稿の追い込み。8件同時は初体験で、かなりしんどい。修士論文も同じくらいの数をチェックする。その合間、EACL の査読をしたりする。NL研参加のために福岡に行く。福岡は2回目。また、2本目の親知らずを抜いて絶食気味になり、体重が5kg減る。
- HOO という英作文の文法誤り訂正のワークショップに参加することにして、[twitter:@keiskS] くんを中心に少しずつ作り始める。週1回のミーティングの公用語がスライド、説明ともに英語になる。引っ越しのため、部屋探し。いろいろと大変な目に遭ったが、無事いま住んでいるところが見つかる。引っ越しに向けてスキャンしまくるが、全然追いつかないので断念する。
- 広島で開催された言語処理学会に参加。発表する学生がたくさんいて、常に誰かのセッションに出ないといけなかった (松本先生は結局1日も来なかったので……)。修士論文をベースに [twitter:@pavlocat] くんが ACL 2012 の short paper に投稿。この論文をきっかけに、世界中の研究グループから問い合わせが来るようになったので、感慨深い。
4-6月
- HOO 2012 に投稿。NL 研、人工知能学会全国大会にもそれぞれ投稿。新入生が配属されるが、仕事が忙しすぎて食事会にも出られなかったり、夏休み近くまでほとんど話す機会がなかった。ようやく夫婦で暮らせるようになり、どのようなサイクルで過ごすか、お互いおっかなびっくり。(奈良で1年弱一緒にいたのだが、そのときは妻は仕事をしていなかった)
- EMNLP 2012 の査読。新入生のための環境整備に時間を取られる。また、少しずつ学生のみなさんにジャーナルへ投稿するように促す。(結局まだ投稿していない人、いるけど……) NL 研参加のために東京に行く。このごろから出張後の疲労感が半端なく、夫婦でマッサージに通うようになる。
- 山口で開催された人工知能学会に参加。自然言語処理以外の方々と交流することができて楽しかった。前後して人工知能学会の編集委員を拝命し、隔月くらいで編集委員会に参加することに。IBIS 2012 のプログラム委員にもお誘いいただき、お手伝いすることに。(人生何事も経験だと思っているので、なんでも1回目は引き受けることにしている)
7-9月
- ACL/EMNLP 2012 参加のために韓国 (済州島) へ。トップ会議には定期的に参加しないとなぁ、という認識を新たにする。今年は機械学習の年かなと思って NIPS の査読を引き受けてしまったのだが、かなり負荷が高かった。今年度中に納入される新しいシステムの仕様書書きに奔走する。(過去の仕様書をいただいたのだが、結局8回くらい書き直しになった)
- M1 の人たちと研究をスタートさせる。基本的には週1回ミーティングをして進捗確認。6グループあったので、ほぼ毎日なにかのミーティングがある計算。また、[twitter:@tomo_wb] くんと [twitter:@keiskS] くんの研究をそれぞれ COLING 2012 に投稿すべく、追い込み。どちらも通ってよかった。月末に公募書類も書いて応募するが、書類落ち。ガチ公募は厳しい。
- 東北で開催された自然言語処理の合宿に参加させてもらう (元々は辻井研由来のものらしい)。NLP 若手の会の委員長として初めての大仕事、東北大学でのシンポジウム開催を行う。誤り訂正・検出ワークショップも共同で主催。情報科学若手の会にも参加し、学会という形態での研究との関わり方について考える。名古屋大でトークに呼んでもらったので、最近の言語教育関係の取り組みについてのお話をしてくる。
10-12月
- 科研など研究費の申請。今後5年間、何を研究するのかについて考える。いろいろと公募書類を書いたりもする。今後10年間、どうしたいのかについて考える。来年は35歳なので、65歳で定年だとするとあと30年あるわけだが、10年区切りであと3セット。M1の人たちが研究に本腰を入れてきたので、一部の人たちとは続けて研究することに。
- IBIS 2012 に参加。機械学習にももっと明るくならないと、と思ったりする。博士号取得直後の方々がチュートリアルをされていて、自分もまだまだそれくらい一線で研究をしていないといけない、と思い直す。「若手の会」などと言わなくても、年齢にかかわらずみなさん若い、というのがいちばんいいのかもしれない。
- COLING 2012 参加のためインド (ムンバイ) へ。行く前からビザの取得など波乱含みであったが、行ってみたら世界中の研究者の人たちと交流できて、とてもよかった。my students と言ったりするのはなんだか不思議な感じだったが、誇りを持って "We" と言えるようになった。連続開催の入力メソッドワークショップでパネリストを務めるが、国際会議でパネルディスカッションに参加するのは初めてで、冷や汗ものであった。年末は恒例の入力メソッド飲み会を開催。こちらはそろそろ引き継ぎたい。12月の頭から妻が東京に行ったので、またまた単身赴任状態になる。
そういえば2012年の抱負は
- 妻の生活を最大限サポートする。
- (共著者として) 研究を1サイクル回す。
- (プログラミング|自然) 言語を学ぶ。
の3つで、最初の2つはできたように思うが、最後の1つは結局のところできなかった (Scala でなにか書こうと思っていたのだが)。70点といったところだろうか。来年こそは自分でも研究がしたい。