どういう人がソーシャルゲームをやっているか

朝起きたらすごく天気がよかったので、洗濯してから桃山御陵まで散歩。実はこちらに歩いてくるのは初めてで、気持ちよかった。

参道は明治神宮のように砂利が敷き詰められていて、鬱蒼と茂る森を抜けて御陵まで出ると、宇治川を越えて向島一帯が見渡せる見事な景色なのである。

しかし御陵さんの前はものすごく急勾配の階段で、地元のおばさん?の話では桃山高校の人は部活でここを走ったりするそうで、それは鍛えられそう、と思ったり。

お昼はいつもと違う場所を開拓しようと、桃山御陵前但馬亭という焼肉屋へ。ランチがお得である、という事前情報があり、確かにお得感はあるのだが、すでにボリュームで満足する年齢でもないので、ちょっと食べ切るのがしんどかった。野菜が多めなので、食べた量からすると全然お腹に溜まるような感じではないのだが、一時的に苦しい……。

ちょっと喫茶店でくつろいでいると、隣に座っていた20代後半くらいの女性2人が熱心にソーシャルゲームの話をしていて、カードを強くするにはお金がかかるだとか、けっこう時間をかけただとかいう話をしていて、こういう人がリアルにお金を使っているんだぁ、とチラ見してしまった。

最近「ソーシャルゲームだけがなぜ儲かるのか」という本を最近読んで、どういう「典型的ユーザ」がいるのかというのが勉強になったのだが、ソーシャルゲームはいかにユーザに払ってもらうお金を最大化するかが重要な反面、大多数のお金を払わない無料ユーザもゲームの成立のためには大事だという話があり、なるほどなと思う。

ソーシャルゲームだけがなぜ儲かるのか (PHPビジネス新書)

ソーシャルゲームだけがなぜ儲かるのか (PHPビジネス新書)

必要なのはゲーム史や遊びに詳しい発想豊かなアイデアマンではなく、多変量解析によって要素の重点抽出ができる人間、モンテカルロ解析を使った無数の乱数シミュレーションで確率的問題を解答に導ける人間。(p.152)

というように、いかにソーシャルゲーム業界が新しい業界であるのか、どこが既存の業界と違うのか、ということが説得的に述べられていて、参考になる。

この本、書き方はちょっと癖がある (要は、人文系の人の書き方) のだが、書かれている内容は読ませるところがあるので、ソーシャルゲーム業界が嫌いな人も、食わず嫌いせずに読んでみると得ることがあるだろう。ウェブ業界の人、あるいはそれら業界で働く可能性のある学生さんには読まれることをお勧めする。

[twitter:@tokoroten] さんのソーシャルゲームにレコメンドエンジンを導入した話というスライドも、ソーシャルゲーム業界でどういうふうに機械学習が用いられているのか (あるいはいないのか) 分かる、興味深いスライドである。

使いようによっては毒にも薬にもなるという意味で、有効に活用する方法を見つけるのが肝腎であるという認識を新たにした。とはいえ本当にこんなことをやっていると、信用がガタ落ちになるのではないかと思うが……。