論文に書かれていないこと、論文に書かないことが大事

朝、今日は夕方インドビザ申請センター大阪に行って直帰するつもりだったので、高の原からバスで行こうと思っていたのだが、調べてみたら1時間待ちだったので断念。京都側からのアクセスがとことん悪い。

午前中、学内実習のミーティング。先行研究の再実装をするところまでがけっこうひと山ふた山という感じなのだが (論文に書かれていないことがたくさんあるのは普通)、慣れてくると新しいタスクでもそんなに時間がかからなくなってくるので、最初いろいろ手を動かして苦しんでおくのはよいと思う。あとエラー分析は大事。自分の想定通りに動いているかどうか、小さいデータセットで確認しながら先に進むとよい。(たとえば、学習に使ったデータをそのまま入れているのに、ちゃんと分類できていなかったりしたらなにかが変)

コンピュータ科学の博士課程にきて初めて分かったこと4つという記事も、論文を書ってどういうことか、ということが分かってよいが、論文に書かれていないことがむしろ大事なのである。論文を書くということと研究をするということも全く同じではないが、博士の学生の研究活動の大きな部分は論文執筆に当てられるので、学生の人は目を通しておくとよい。

そういえば、大学のプリンタ、Mountain Lion (OS X 10.8) にすると印刷ができなくなると聞いていたのでずっとアップグレードしていなかったのだが、Mac mini を新しくしたら自動的に Mountain Lion になり、印刷できるか心配だったが、問題なく印刷可能。研究室のプリンタのほうがトナー切れで印刷できないので、大学のプリンタが使えないと深刻な問題なのである。

Apple というと、ずっと紹介しようと思ってできていなかったのだが、「僕がアップルで学んだこと」を読んだ。

前半は他の本で書かれていることでもあるので目新しさはないが、3章から先のApple社内の「政治」だとか、社内の職場のレイアウトなどは参考になった。あと、Appleで働くというのは熱湯風呂で我慢しているようなつらさがあるだとか、マネージャはけっこう精神安定剤を飲んでいるだとか、確かに外から見たらきらびやかな職場かもしれないが、その分しんどいところもあると思う。(これはAppleに限らず、どの職場でもそうだと思うが。) 

アメリカに行って大企業のエンジニアとして働きたい」などと考えている人は、一度読んで現実を知った方がいいと思う。(それで行きたくなくなる人は行かなくていいと思うし、それでも行きたい人は行けばいいし、そもそも海外で働くのに超有名な大企業じゃないと行きたくない、というプライドは捨てて、小さなスタートアップとか中くらいの企業でいいので居心地のよいところに行けばいいんじゃないの、と思うのである。(これは海外の大学に留学したい、と言う人も同じだけど)

午後、ひたすらメールの返事。何もアクションをしないで返事だけ書けばよいのはすぐ返せるのだが、何かしないと返事が書けないメールの返事がどんどん積もっていく……。

夕方、高の原に車を戻して電車に乗って大阪に向かおうとしたが、嫌な予感がして調べてみると、今日はインドの休日でビザ申請センターが開いていないらしい。13日でも大丈夫、って言っていたのに、なんで〜。大学に戻る気力もなく、直帰……。