予想と違う結果が出てからが研究の始まり

昼の12時〆切の仕事があったので、朝から出勤。(結局終わらなかったが……)

しかし午前11時から言語教育勉強会。[twitter:@u_carrot] くんが進捗報告をしてくれる。学内実習の報告。自分は隔週くらいで聞いていたが、やってみたらこのタスク、なかなか難しいことが分かってきた。[twitter:@tomo_wb] くんや [twitter:@keiskS] くんがいろいろと研究を進めてくれたからこそ、この半年でだいぶローカルな情報を用いてできる学習者の誤り訂正がどういうものか分かってきたので、学内プロジェクトのテーマを決めた半年前には分からないことであったのだが……。(「こういうのは難しいだろう」と思っていたことが意外と難しくなかったり、逆に「これは簡単だろう」と思ったのが難しかったり、両方あったので、先入観を持たずにやるのも大事だなと思う。) 

また、研究発表でときどき見かける「今後の課題 (目標) は精度を上げることです」と言うのはよくないと思う。素直な流れとしては、現在の手法の問題点があって、それを解決するのが目的で、結果として精度が上がるのであって、精度を上げること自体が目的ではない (軍のプロジェクトになっていたりして、精度をXX%上げる、ということ自体が目的になっている場合もあるだろうが)。もちろん精度を上げる、あるいは下げない、というのはエンジニアリング的には大事なことなのだが、研究としては精度が下がるような研究もあるわけだし、「今後は精度を上げたいです」と言うのは「自分はタスクが何か分かっていません、エラー分析もしていません」と言っているようなもので、あまり情報量がないように思うのである。

午後はソーシャルメディア解析勉強会。進捗報告が押してしまい、そこそこおもしろい論文だったのだが、論文紹介の時間が少なかったのが申し訳ない。やはり論文紹介1人、進捗報告1人くらいが (最大2時間という時間内では) 適正な人数なんじゃないかと思う。M2 が多いこの勉強会では進捗報告を削ることができないので、削るとしたら論文紹介なのかもしれないが……(去年の言語教育勉強会では、結局 M2 の人は論文紹介をしなかったんじゃなかったっけな?)。

夕方は共同研究の電話会議。毎回そこそこ課題が見えてくるのでなかなか興味深い。うまく行くかどうか分からないというのが難しいところであるが、挑戦してみないと分からないこともあるし。

そのあと学内実習のミーティング。スムージングとかバックオフとか、分かっているようでいていろいろ気をつけないといけないことがあったりする。とりあえず動くものを作ってからが勝負。

[twitter:@teenst] くんが日記

研究室のスタッフについて書こうと思い実際に書き進めていたのですが,遠回しな感じでネタにしている感じなので書くのをやめます.
ただ,間違いなく言えることは,スタッフに関しては,見ている世界と知ってる現実が違うと思っています.

と書いていたりして,ふむーという感じ.若干つらいものがある.周りに聞いてくれる人がいるのは,よい.

10人いれば10人感じ方は違うので、できるだけ話を聞いてくれる人が近く・遠くにいてくれると、救われることもあるかなと思う。実際、自分も院生生活でしんどかったとき、乗り越えることができたのは、研究室内の人たち、大学内の同期たち、そして NAIST に来る前からの友人たちに、悩みを相談して聞いてもらうことで、あ、自分はそういうふうに感じていたんだ、と気づくことがあったからかなと思う。

さて、一度家に帰ってから東京に出発。IBIS 2012 に参加するのだが、朝早いので (あと3日間の長丁場なので) 体力を温存するために前泊することにしたのである (その代わり、金曜日はワークショップ終了後に京都に戻る。土曜日に朝からオープンキャンパスがあるのだ)。風邪を引かないようにしないと……。