奈良の中心で機械翻訳を勉強する

朝からいい天気。もう夜も半袖では寒くなってきた。3-4月の寒さはコタツで乗り切ったのだが、これから冷えることを考えると、コタツではなく電気ヒーターを買った方がよさそう。以前妻が東京で Francfranc のヒーターを使っていて、とても暖かくてよかったのだが、京都に来る前に壊れてしまったそうだ。残念……。以前Francfrancの本を読んだことがあるし、よいヒーターを作っていると思っていたので、次もここで買いたいのだが、Francfranc は大阪には何軒もあるのに、京都には1店舗しかないのか。ネットショップで注文したほうがいいかなぁ。

午後は関西機械翻訳勉強会。近鉄奈良駅徒歩1分、奈良商工会議所というところで開催。今回が3回目らしいのだが、これまでの2回は用事があったりなんだりして、参加するのは初めて。京大、奈良先端大、NTT、NICTと、日本で (主に統計的) 機械翻訳の研究をしている人たちはほとんど関西にいるので、こちらで開催することになったようだ。(これまでの勉強会は Google の方々も参加されていたようだが、今回は参加されなかったみたい)

最近、全くというわけではないが、あまり機械翻訳の研究に時間を取れていないので、ちょっと気後れする面もあったのだが、[twitter:@neubig] さんの発表で自分の2006年の日英翻訳で日本語側の述語項構造を使って翻訳前に並べ替えをする研究を紹介してくださったり、ありがたいことである。自分としてはあのころは統計的機械翻訳のことはほとんど分かっていなかったので、今思うとよくあの状態で論文を書いたものだと思うが、永田さんにいろいろ教えていただいて、大変勉強になった。

大学院生のときは、自分の研究時間の20%は本筋の (つまり修士論文あるいは博士論文に関係する) 研究以外の研究をやろうと決めていて、統計的機械翻訳にもそれなりに時間を使って、NAISTに来る前にやりたかったことができたので、満足している。研究以外でも息抜きは必要だと思うが、研究においても複数のテーマがあると気分転換できていいものである。

懇親会は新田辺の「ぶあいそ」というお店へ。[twitter:@masaoutiyama]さん曰く、[twitter:@inuikentaro] 先生のホームページに載っているお店らしい。[twitter:@Tzawa]さんや[twitter:@miorisagara]さん、[twitter:@kevinduh] さんからおもしろいお話を聞く。@Tzawaさん曰く、NAISTの学生はちゃんとコミュニケーション取れてすばらしい、とのこと。確かに入試は書類以外は小論文と面接のみなので、コミュニケーションに問題がある人は面接を突破できない気がする……。

今回は奈良開催とはいえ、ちょっとNAIST生が多すぎるような (たまたまそういう回に参加しただけかもしれないが)。というか、機械翻訳を研究テーマにしている学生が (松本研に) 少ない。もっと機械翻訳をやっている人が来ないと (増えないと)、この会を長期的に継続するにはまずい気がする (自分は運営に携わっていないので、他人事ではあるが……)。そういえば、NICTNAIST、NTTやNECの方々でN2ミーティングといって自然言語処理の勉強会を開催していたのだが、発表者の確保が厳しかったので中断したままである。再開したいところだが……

懇親会のお店、コストパフォーマンスよいが、ちょっと胃もたれしたようで、ビール2杯しか飲んでいないのに夜中頭痛と吐き気で苦しむ。妻がお白湯を入れてくれたのがありがたかった。