論文の別刷りを贈るという文化

午前中、ものすごくいい天気。Apple で働いていたとき、外のテラスみたいなところ (敷地内で、一応セキュリティがある) で作業している人もいて、気持ちよさそうだなぁと思う反面、屋外だと眩しくて画面が見づらいのでは?と思っていたのだが、やはり天気がいいと誘惑には抗い難い。

昼から投稿予定の論文誌の原稿のチェック。 段々投稿する側より査読する側の気持ちになってきてしまうのだが、ジャーナルはいろいろと難しい。現在共著の論文が3本投稿済みで、あと1-2本が投稿予定。6月中になんとかしたかったが、無理だろうか。

妻との親密度が上がったきっかけが、自分の書いた論文 (台湾の植民地時代の言語政策について) の別刷りを妻に送ったことだった、という話が予想外に反響があったのだが、確かに情報系では論文の別刷りを送る (贈る) 文化は消滅しているのかもしれない (そもそも無料でダウンロードできるようにしていることがほとんどだし)。自分も初めて別刷りをもらったのは、予備校のときの同級生が学部のとき (バイオだったので英語で) 論文を書いたときで、そのとき初めて「謹呈」などと書いて自分の論文を渡す文化があることを知ったのであった。

ちなみに別刷りというのは、自分の論文が掲載された論文誌の掲載号の、自分の論文の部分だけを抜き出して製本 (?) してもらったもので、研究職の公募に応募するときに提出する必要があったりして、自分も注文してみたのだが、ほとんどの場合PDFのコピーでもよくなってきたので、象徴的価値しかないかもしれない。

午後は実験の続き。root 権限がない、あるいはあっても自分しか使わないようなツール、ライブラリはホームディレクトリなど自分の管理下にあるディレクトリにインストールすると思うのだが、そういう考え方は古いのだろうか。昔は大学で50MBしかないホームディレクトリに、がんばってあれやこれやインストールしていたなぁ……。(いま研究室ではquota制限がなく、全体でホームディレクトリに32TB使えるので、使い切ることはないと思うが)

夕方、今年度自分が使える予算を整理。研究費は大きく分けて「備品」「旅費」「謝金 (人件費)」「その他 (学会参加費や論文の別刷代など)」などと用途が決まっていて、項目間の融通がやりやすい研究費とやりにくい研究費とあるのだが、ざっと集計するとなんだか旅費が多い。あと行く可能性がある大きな出費は COLING (インド) くらい? 論文誌が通ると掲載料がかかるので、ちょうどよいかな (かつて掲載料が足りなくて、請求書を翌年度に回してもらったこともある……。某学会、掲載料が20万近くかかるのだった)。年度末に一気に執行できないので、計画的に使わないといけないのだが、なんだかこういう数字の計算は苦手……。

帰宅後、ちょっと体調が悪い (お腹の調子がよろしくない) のだが、変なものを食べた心当たりもないし、風邪だろうか……。