人間にしかできない仕事とはなにか

午前中、@tom_shibata さんの科研のミーティングに混ぜてもらう。言語処理を使ってもらえるところを開拓中なので……。

午後、@seijik42 くんの研究の話を聞いたり。Semi Markov の実装ってそんなにないかも、と思っていたら@uchumik さんのSemi Makrov CNFを思い出す。まあ、たぶん問題はそういう話ではないのだが……

夕方、サイエンスZEROで放映された IBM の質問応答システム、Watson の話をみんなで見る。@unnonounoさんのコンピュータがクイズチャンピオン破るという記事を見てから書こう書こうと思っていたのだが、ついぞ言及する機会もなく4月末まで来てしまう。早いな〜 

この番組自体は「人工知能で大事なのは自然言語処理だよ、とにかく自然言語処理をすることが究極の目標なんだ」と連呼していて、業界人としては「宣伝ありがとう」という感じ(笑)なのだが、本質的には先日 NAIST の図書館で借りた

コンピュータが仕事を奪う

コンピュータが仕事を奪う

を想起する。(この本にも M 尾さんなど自然言語処理の方々が登場するが) 元々は情報系以外の人向けに書かれた本だろうが、ときどき研究の用語がさらりと出てきたり、ちょっと中途半端な気はするが、書かれている内容は示唆に富む。

つまり「機械学習などアルゴリズムの進歩で、機械が代替してくれる仕事はどんどん増えていく。そのとき、人にしかできない仕事はなにか」という話であり、それについて考えを巡らせるよう、高校生や学部生向けに説いている、という感じ。大規模データも万能ではないので、なにが機械にでき、なにができないのかを明らかにする、ということは(特に大学にいる人たちにとっては)大事な仕事だと思う。

こういう切り口の本はあまりないので、一読してみるとおもしろいかも。

夕方は言語教育勉強会のキックオフ。Skype でつないで hiromi-o さんも参加し、前期の日程決め (@tomo_wb くん、Wiki の更新どうもありがとう!)。進捗・論文紹介を担当してくれる人数が多くて助かる。今年度はこちらも一仕事したいものである。