今日はミーティングも勉強会もないので落ち着いて過ごす。
kodai-t くんから就活ノートをもらったのだが、これは就職活動をしましょうという意味か、あるいは自分はまだ学生であるという意味か (笑) 「就活美女日記」とあるが、きれいな学生さん多いねえ。WiMAX は NAIST 周辺がエリア外(拡大予定もない)なのが痛いかな〜。ま、大学内で使う用事もあまりないけど……(一応 e-mobile はだいぶ前からカバーされているので緊急時のために契約している)
- 作者: NHK「The女子力」取材班
- 出版社/メーカー: 角川マーケティング(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/08/18
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 34回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
たぶん著者らの意図したことだろうが、全部のインタビュー見ても「女性だから」というような内容は全然見当たらず、単にインタビューした相手が女性だった、という感じかな。一つの例外は「婚活」時代の白河桃子さんで
- 作者: 山田昌弘,白河桃子
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2008/02/29
- メディア: 新書
- 購入: 11人 クリック: 231回
- この商品を含むブログ (141件) を見る
あと「女流棋士の ON と OFF」も勇気づけられる。
- 作者: 高橋和
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2010/12
- メディア: 単行本
- クリック: 6回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
ちなみに将棋は性別無関係のプロと、女性だけが所属できる女流プロがいるので、「男流プロがいないのに女流だけ「女」と言うのはおかしい」という批判は違う。逆に、女性が将棋弱いだけなら女流プロなんて要らないじゃないか、見せ物のためにプロを作るなんて女性蔑視だ、というのは少し当たっている。上記の本も、そういう葛藤が伝わってきてなんだかもどかしい。(囲碁は男女の区別がプロのレベルでもなく、実際男性も女性もプロになって同じ土俵で戦ってお金をもらっているので、なんで将棋は強い女性が出てこないのかよく分からない)
ひとつ「あれ、確かにそうかも」と思ったのは、サッカーでゴールを決めたら体全体で喜びを表現する選手が多いし、柔道は日本生まれの競技だけど勝ってガッツポーズするのは別にいいじゃないの、と思っていたのだが、「将棋で勝っても勝った方は嬉しそうな顔をしない」という話 (嘘だと思う人は NHK の将棋の時間を観てみましょう)。むしろ、勝った方が悲痛な顔をしていることもあるくらい。勝っても負けた人の気持ちを考えて喜びを露にしない、というのは人それぞれかもしれないが、将棋で勝った棋士が相手の投了直後に「やった、勝った、サイコー!」と叫んで走り回ったら、みんな白い目で見るだろう。(もしくはすごい手を指したあと)
まあ、体ではなく頭で勝負だからあまり体で表現ってことがないだけかもしれない。入試で自分の得意な問題が出たら心の中でガッツポーズはするだろうが、試験時間中に「ラッキー、これは満点取れる!俺すげー!」とか叫んだら、ちょっと痛い人扱いされると思うし (笑)
あと対局中、周囲からあれこれアドバイスしたりちょっかい出したりしない、というのは将棋の基本の基本のマナーであり、教育の立場からも「アドバイスするなら対局後にする、あるいは直接対局して口ではなく手で指導する」という話が書いてあるが、研究でもそうかもな〜。自分の頭で考えて次の一手を決めたなら、対局の結果が負けでも自分の心に残るし、言われたまま指したら全然悔しくもないから頭に残らない。学生の横につきっきりで坐ってあれこれ口を出すのではなく、ディスカッションしたらあとは本人が頭を使って手を動かして結果を出すまでとやかく言わない、というのは、もしかすると(将棋で言うと)マナー的なものなのかもしれない。(うまく行くケースもあるので、効果が上がらないと言いたいわけではないが)
自分も自然言語処理の宣伝普及の目的でこの日記や Twitter やらで発言することも多いが、一対一の関係も大切にしようと思うのであった。