駒を取り打つのはターンテイキング

三連休初日。日本時間で本日〆切の査読を2本終える。

妻は今日も勤務日のようで、娘(3歳5ヶ月)と一緒に小金井公園に行く。さすがに出店ではかき氷は売っていなかったが、売店では売っていた。寒いかなと思っていたら、11時には暖かくなってきて、少し身体を動かすと汗ばむくらい。娘はというと、他の子が全員長袖長ズボンの中、一人だけ半袖(状態)半ズボン(状態)だったが、どうしてこんなに薄着が好きなのだろうか?

先日本屋で見かけた松本博文棋士とAIはどう戦ってきたか〜人間vs.人工知能の激闘の歴史」を買って読む。

歴史的な話から最近の話まで色々載っていておもしろい。推測で書いている部分が多いのが微妙だが、それを差し引いても新しく学んだことが多かった。もうコンピュータがプロ棋士より強いとプロ棋士のほとんどが考えているとか、コンピュータ同士の対局で何が学ばれているのかとか。囲碁界とかなり様子が違うようなのだが、言語処理(特に対話)は囲碁より将棋に近いような気がしていて、将棋の(深層強化学習とかの)知見が使えないかなぁと思ったりしているのである。敵の駒を取って打てるのとか、人間の会話でも相手の発話を受けてその単語を使ったりするし(牽強付会)。

そういえば、今年の大学院のプロジェクト演習、コンピュータ将棋システムを(チームで)作る演習にしようかと思っていたくらいなのだが、今後のこと(授業負荷)も考えて自重した。しかしプロジェクトでやるなら今年しかなかったような気もするし、タイミングを逸してしまった。来年度は新しい授業が2つスタートする(そのうち1科目は分担で8コマやってきているので、意味的には1.5科目)ので、授業の量を調整しないと教育の負荷で首が回らなくなると思うし、仕方ないが。