#IME2010 関西IM飲み会2010

今日は年に一度の入力メソッド飲み会。今年もなんとか開催できてよかった〜。今年はとうとうハッシュタグまで。

昼は @tettsyun くんとタイカレーを食べにきたが、もうこあの助アオゾラも行っていたらしい。今回はに行こうかと思っていたのだが、日曜日・月曜日が定休日らしいので諦めてこあの助へ。

当日の詳しい内容は @yoriyuki さんが まとめたログを参照していただけるとありがたいが、NAIST からは自分の話と@tomo_wbくんの機械翻訳を用いた作文訂正の話と@seijik42くんのNグラムを用いた作文訂正の話。入力メソッド飲み会なので、ちょっと関心から外れるかなと思っていたが、みなさんいろいろとコメントくださって参考になる。@neubig さんがたくさん実験に役立つアドバイスをしてくださり、感激。こういう人がこれからの NLP を引っ張っていくんだろうなと思う。

休憩を挟んで@gologo13さんの「変換ログを用いた仮名漢字変換精度の向上」。多少ノイズは入っているだろうが、ユーザが提供するログは大規模に手に入るので、これを活用しない手はないと思うし、ログを使うとどこまで精度が上がりそうかということが分かって勉強になる。@zelchmixijp さんの仕事が多いというのが受けた (笑) 言語処理学会のテーマセッションで続きを聞けることを期待 :-) 

次に @tkng さんの「かな漢字変換の古い論文を探してみた」。国会図書館における論文の探し方の奮戦記だが、確かに行ってみないと使い方分からないかも? NAIST は車で15分くらいで国会図書館(関西分館)に行けるので、資料を探すにはとてもよい環境だったりする。情報系の新しい論文はほとんど電子化されているので、わざわざ紙の資料を探さなくていいことがほとんどだが、歴史について調べたいときのように、ときどき紙媒体のものを参照したいときもあるし、近くに図書館があるのはいい。@tkng さんが歴史を遡って苦心されていたのだが、永田さんから「この人直接知っていますよ、ご紹介しましょうか」とのコメントがあり、とてもいい出会いがあったなぁと個人的にはこれだけでも今回の IM 飲み会を開催した甲斐があったなぁと思う。@tkng さんからきっと来年の IM 飲み会で成果報告があると思うので、来年の年末を楽しみにしたい :-)

そして @kiyoka さんの「Sekka 誕生秘話」。SKK ライクな IM を開発されているのだが、予測入力とスペル訂正が統合され、なおかつモードレスという意欲的な IM となっている。毎年 IM 飲み会ではゆるふわ系のトークも混ざっているが (そのほうが長続きすると思うし)、実用できる IM の発表は今年 @kiyoka さんだけだったので、最後の牙城としてがんばってください (汗) @kiyoka さんのブログでスライドが公開されているので、興味ある方は拝見されたし。

最後は @yt76 さんによる今年の入力メソッド10大ニュース。これがあると毎年年末だなぁという気になる。最後までうまくまとめてくださった (笑)

懇親会はデマチヤナギバル RICO RICOで。15人でちょうどよかったかな。我々以外に1人常連っぽいお客さんがいたのだが、貸し切りにしなかったので盛り上がりすぎて申し訳なかったかも (汗) 

@oxy くんと自然言語処理は出口があっていいですね、理論系の研究は人も少ないし…みたいな話をする。確かに自然言語処理はいま応用先がいろいろあるのだが、開発を考えるとそのあたりは Web API に投げた結果を使って (データはクラウドに置いて) 見栄えのいいアプリを作るほうが流行なのかもしれず、Web API の裏側をやりたい人・やれる人ってどれくらいいるんだろう、と考えたり。自然言語処理は裏方希望の人を大募集ですよ! (笑)

今回 Lang-8 のデータをいつも使わせてもらっているので、お礼とご報告を兼ねて @yang8 さんを IM 飲み会にご招待し、いろいろと会社のお話とか起業のお話とかお伺いして大変参考になる。22万アカウントが相互添削 SNS を使っているのだが、こんな少人数で回しているのか〜。なにかこちらから支援できたらいいのだが、ひとまず添削に使える自然言語処理技術の研究開発で貢献していくしかないかな。いつもありがとうございます!

2次会も出て楽しかった〜みなさんよいお年を! また来年もどうぞよろしくお願いします!

参考: