仕事の息抜きにコンピュータ将棋でもいかが

激しい雨で北側の部屋が水浸しに……。びっくりした。洗濯をしないといけなかったのだが、部屋干しに。乾くかな。

先日 @kmura さんの息子さんが木の駒の将棋を指して興奮していたのを見て、ちょっと自分の中でも将棋熱が再燃しつつある。「どうぶつしょうぎ」は US の AppStore では買えないと思っていたら、LET'S CATCH THE LION!という名前で売っていると教えてもらったので、さっそく購入。フリックで駒を移動できないのがいまいちだが、iPhone でも iPad でもプレイできて満足。コンピュータの強さを選択できないのが残念だが、子ども向けという意味ではちょうどいいと思う。

しばらくこの「どうぶつしょうぎ」を iPhone でプレイしていたのだが、これをプレイしていると本将棋をやりたくなるのが人情というもので、結局柿木将棋 for iPad を買ってしまった(iPhone 版もあり、iPad 版とは別)。古くからコンピュータ将棋のソフトを知っている人は、森田将棋金沢将棋と並んで柿木将棋のこともご存知であろう。

「どうせそんなに強くないだろう」とたかをくくっていたのだが、指してみると相当強い。レベルが1-8まで選択できるのだが、8でやると10回中2回勝てればいいほう。1-3くらいまではどう指しても勝てるのだが、5-6くらいになると定跡を外して力戦系に持ち込まないとまず勝てない。定跡データベースに載っている手はデータベースのルックアップでほとんど OK なのだろう。毎日将棋をしていた中高生のころならいざしらず、形以外ほとんど定跡なんて忘れてしまった自分にとって、定跡を一歩外れて悲惨な目に遭うのは定跡形で戦うリスクが大きすぎる。しかし、iPad の非力な CPU で数秒考えて指した手にここまでやられるっていったい……。

負けてくると勝ちたくなって「もう一局」とやってしまうのだが、やりすぎてよろしくないので、1日3局までに制限している。中高生のころは放課後3時から7時に帰るまで(時には9時まで、9時になると守衛さんが来るので帰らないといけない)毎日ずーっと指していたのが懐かしい。

昔から授業中に内職はしないことにしているのだが、一生で一度だけ詰め将棋を作ったことがあり、それは授業中にこっそり作っていた。結局その詰め将棋は不詰め、つまり詰めがない詰め将棋(詰め将棋作者としてはやってはいけないこと)だったので、後にも先にもその一作しか作らなかったし、それで「自分にはクリエイターの才能はないので、ユーザの立場からできることをやろう」と思ったのはいままでずっと続いている。いまも研究者として仕事しているが、自分にはこういう系統の才能はほとんどないのだと思う。なくてもできることはいろいろあるし、まだ完全に諦めたわけではないのだが、得意なことを伸ばしたほうがいいんじゃなかろうか、と低いほうに流れる怠惰な自分との戦いである。

もし自分の子どもがコンピュータに興味を持ったら、2人でそれぞれコンピュータ将棋のプログラムを書いて戦わせたいなぁ。父はいつも碁会所 (子どものころは「ゴカイショ」という碁が指せる謎の場所だったが) に行くほど囲碁のほうが好きなのだが、将棋もできたので囲碁と将棋両方教えてくれたのは感謝している。ただ、父が囲碁やっていたのに自分が囲碁そんなにのめり込まなかったのは、将棋をしばらくやって「筋のいい手・悪い手」はなんとなく分かるようになっていたのに、実力が足りず父の「筋の悪そうに見える手」を咎める (正しい応対をしてその手を悪手にする) ことができなくて、気分悪かったからだが、自分の子どもにも「お父さんの書くプログラムは意味の分からないヒューリスティックがたくさん入っていて汚いのに負けるのは腹が立つ」と思われないように気をつけよう (笑)

ちなみにポケモンホワイト

ポケットモンスター ホワイト

ポケットモンスター ホワイト

も注文したのだが、これやる時間あるのかなぁ。これまで1作目の「緑」と4作目の「パール」をプレイしたことがあるのだが、クリアまでこぎ着けたのは「緑」だけで、「パール」は中盤でだるくなって放置中なのである。「緑」はシステムがおもしろかったのでけっこうはまったのだが、「パール」はストーリーが(子ども向けを意識しすぎているせいか?)単純すぎておもしろくなかったからなのだが、今回のは「大人も楽しめる内容になった」という話なので、ちょっとだけ期待。将棋にはまりすぎると自分は際限なくて危険なので、終わりがあるゲームのほうがいい。(あとオンラインゲームも危険で、最近は「ブラウザ三国志」にはまりかけて Mixi にアクセスできないようにしてゲーム断ちした)